SEINFELD(となりのサインフェルド)The Secret Code。
なんか「小ネタ」てんこ盛りの忙しいエピソードなんですよ、これ。
ひとつひとつは結構ツボなんですけどね…。面倒だから箇条書きにしますわ。
その1 婚約者には暗証コードを教えなきゃいけないか??
GeorgeとSusanは結婚を前提にsteadyな関係を続けているんですが、日に日に気持ちが引いているGeorge。
今日はSusanに「お金を引き出してきてあげるから、あなたの暗証コードを教えて?」と言われて、またまた↓↓…。
早速、いつものレストランで、Jerryにぶちまけています。
JERRY: George, you're gonna marry this woman. Most likely.
(George、君はその女性を結婚するんだよね。それが最上級の可能性ッつうか)
GEORGE: It says very clearly, 'for your protection, do not give your secret code to anyone.'
(万が一のときのため、あなたのコードは秘密にしておいてください、ってハッキリと書かれてるだろ?)
JERRY: So you're taking relationship advice from Chemical Bank now?
(じゃあ、君は人間関係を銀行のアドバイスに合わせようとしているのか?)
GEORGE: Why does everything have to be 'us'? Is there no 'me' left? Why can't there be some things just for me? Is that so selfish?
(何で全てを「us」で考えなきゃいけないんだ!「me」の余地はもうないの?自分だけのモノがあってもいいはずだろ?これって自己中心的すぎるの?)
JERRY: Actually, that's the definition of selfish.
(確かに、それって自己中心の定義そのものだな。)
…
GEORGE: No. I am not giving my code to anyone for any reason.
(いや、僕はどんな理由があっても、絶対に人にコードは教えない!)
JERRY: What if my life depended on it?
(僕の命がかかっていたとしても?)
GEORGE: If you're in some situation where some fast cash will save your life, I'll give you the code.
(もし、それなりの現金がなければ君の命が危ないような、そんなとてつもない状況になったとしたら、コードを教えるよ。)
…と、ヤケッパチに言うGeorgeですが、この暗証コードをめぐり、まだまだマンガのような騒動が続くのです。
それでも、Susanとの間でちょっと面白くないことが起きれば、Jerryに愚痴を聞いてもらわないと気がすまないGeorge…。(まるで、中年のオバサンだよ、これは…)こんな男性がリアルに身近に存在したら、呆れてモノも言えないというか…顔も見たくありませんよね。この第7シーズンのGeorgeって、まさに「女性の敵」じゃないですか?でも、Georgeって、人の深層心理(決して褒められたものではない側面)をコミカルにさらけ出していて面白いです。
ホントに、今さらですが、このGeorge、Jason Alexander以外の人が演じたていたとしたら…ちょっと想像できないです。
ところで、このレストランから出ようとしたとき、突然Jerryの足が引き攣るんですよ。
なんだよ?
こんなこと、SEINFELD始まって以来初めてじゃない?
何の伏線??
…コレだったんです。
その2 足が不自由な人の前で、自分の足が引き攣ったら…
これも、SEINFELDによくある、ちょっとギリギリの笑いです。
人の「よそ行きの善意」を笑い、「偏見のないフリ」に縛られる人の心理を痛烈に皮肉っている。私は結構好きです。
でも、人それぞれですので…不愉快に感じられたらすいません。
JerryはLeapin’ Larry’sという店のCMをすることになったんです。オーナーのLarry氏と店で打ち合わせをするJerry。例によって、ショーもないジョークを飛ばしてみたりするんですが、打ち合わせが終わり、立ち上がろうとすると…
JERRY: (to himself) My foot's asleep again!
(しまった、また足が攣ってる!)
足が攣る
one’s foot falls asleep または
one’s foot is asleep
というんですね。足が寝ちゃうわけです。
ところが、一足先に立ち上がって部屋を出て行くLarry氏。彼は不自由な歩き方をしているんです。Jerryも攣った足を引きずりながら歩けば、心無い人が足の不自由な人の真似をしているのと同じに見えるかもしれない…で、Jerryは焦りまくるわけです。
そのことをアパートでKramerに話しているJerry。
JERRY: Ya know, the guy has one leg and he still calls himself Leapin' Larry, you'd think he had a sense of humor about it.
(でもさ、片方の足の都合が悪い人が、自分をLeaping’{跳ぶ}Larryと呼ぶなんて、凄くユーモアのセンスがあるよね。)
さて、この次にJerryがLarry氏と会ったときにもJerryの足が攣り(ビタミンB2が足りないのでは?)、必死になって治そうとしたら…とんでもないことが起きてしまいます。
その3 その場にいる人全員が使える言い訳をしよう
Elaineの勤めるカタログ会社の上司Peterman氏は、これまたエキセントリックで濃いキャラ。
彼に食事に誘われてもみんな引いてしまうのです。Elaine、Jerry、Georgeの3人が彼と例のChinese restaurantで食事しようと誘われるんですが、Elaineはさっさとお断りの電話を入れて抜け!
JerryとGeorgeになったら、今度はJerryが
JERRY: Actually, you know I just remembered I promised this comedy club that I'd do a set tonight, so, terribly sorry.
(いやー、今思い出したけど、今夜コメディクラブに出演するんだったよ。ホント、ゴメンなさい!)
とさっさと帰ってしまう…
おかげで大変な目に遭ってしまったGeorge。
GEORGE: You know this whole thing never would have happened if you hadn't bailed out on me at the restaurant.
(君がレストランから保釈してくれれば全てのことは起きなかったんだよ!)
JERRY: I did not bail out on you.
(確かに、君の保釈金を払わなかった。)
※これは、先ほどの暗証コードネタと関連してる。
GEORGE: Well why couldn't you include me in your excuse?
(じゃあ、何故、僕も使える言い訳を考えなかったんだ?)
JERRY: Why didn't you come up with your own?
(自分で考えりゃいいじゃん?)
GEORGE: I froze. I think I'm losing it.
(固まってしまったんだよ。だんだん頭が働かなくなってる。)
JERRY: Ah, c'mon. Maybe you're just in a slump?
(そりゃマズイ。スランプに陥っているんだな?)
GEORGE: No, no. I reached down and there was *nothing* there.
(いや!落ちるところまで落ちたさ。で、そこには何もなかったんだよ!)
ここ、好きですね。
私も、「きっとスランプなのよ~」なんていうのは、ほんとに相手を慰め、且つ力づける言葉かけになるのかな?と普段から疑問に思っていた。
さて、この次はElaineとGeorgeがPeterman氏に捕まっちゃうのですよ・・
ELAINE: I'm speaking at a women's' rights conference.
(私、女性の権利向上会議で発表しなきゃいけないんです。)
うっ!George、ピンチ!
GEORGE: Yes, and I'm speaking at a men's' conference.
(あ、あの、僕は男性の会議で発表しなきゃいけないんで。)
救いがたいですね…
でも、毎日がSusanに押され気味のGeorgeが言うと、妙にリアルではあります。
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