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And This Is Not Elf Land

Girls! Girls! Girls!

TIME誌(May 7)の記事から。
Broadwayミュージカルと十代の女の子は、今や「蜜月状態」なのだとか…。


以下、テキトーな記事要約に雑音を入れてます。


2001年、Reese Witherspoon主演でヒットした映画LEAGALLY BLONDE(お頭の軽い女の子がハーバードのロースクールに入る話)のミュージカル版(4月3日オープン)がヒットの兆しを見せているらしい。上演されているPlace Theatreではteens and tween girls (tweenとは、8歳から12歳ぐらいまでの年齢層)でいっぱい。

TVドラマ、UGLY BETTYを大人気にしたり、BeyonceやAvril Lavigneを常にヒットチャートのトップに押し上げているのは、この十代の少女たちの支持なのであって、不思議なことにHollywoodはこの層を無視し続けている。しかし、観客の高齢化(悪かったわねっ!…と怒るほども観ていないか…)を嘆いていたBroadwayはここに目をつけたという。

まず火がついたのは、ここ10年で最大のヒットとなっているWICKED。当初は批評家ウケも良くなかったショーなんだけれど、今は大ヒットになって、Broadwayの他にも3つのカンパニーが全米をツアーしているそうですね。(そうなの?じゃあ、ひとつぐらい日本にも来てよ!…と言いたいけれど、国内劇団が日本国内で上演権を持っている作品の来日公演って不可能なのよねっ!これに文句を言い始めたら、国内劇団ファンに○されるかもしれないので止めとく…)

話を戻しますが、今、WICKEDの観客の多数を占めているのは、十代前半の女の子たちなんだそうです。(私が観たときは、確かに十代は多かった。でも「前半の女の子」が多い…とは特に感じなかったけれど。むしろ、HAIRSPRAYはそういう傾向があったかな?)彼女たちはElphaba(緑の肌で生まれ、周囲に理解されないまま悪い魔女になる。)に深い共感を示し、友情・偏見・自己覚醒というテーマと自らを結び付けているという。

少女たちの間でElphabaの人気は大変なもので、インターネットのチャットルームで、少女たちはお互いGlinda(Elphabaの唯一の親友。良い魔女になる。)は卑怯よ!…なんて非難し、みんなでDEFY GRAVITYなるTシャツを着てElphaba支持を確かめあっているらしいです。

(青いっ!
「重力を物ともせずに」立ち上がって苦しむよりも、Glinda嬢みたいにバブルの中でイージーに、ハッピーに暮らす方が絶対「得」やん!…と思うのは私が擦れたオバサンだから…???)

ある少女は、「Elphabaはみんなと違うけれど、でも、違っていてもいいんだと教えてくれる。だからElphabaが好きなの!」と言っています。彼女はショーの流れを覚えてしまっていて、毎日友だちと家でWICKEDごっこをやっている。(私も仲間に入れて~。小林幸子の場面、やってみた~い☆)

考えてみれば、WICKEDもBroadwayで最近顕著になっているテーマを上手く取り込んでいるようです。つまり、それは「周囲から浮いちゃう人」や「勝ち組になれそうもない人」が周囲の目論見に反して自分の価値を証明するというテーマで、HAIRSPRAYがいい例。

また、THE COLOR PURPLEは幼い頃に性的虐待を受けた女性が自立していくという話であり、また、新作のTHE PIRATE QUEENはアイルランド独立のために闘う女性闘志の話。

(関係ないけど、TKTSで並んでいたとき「何を見ようか決めていないんなら、Pirate Queenを観なさい!衣装も素晴らしいし、ダンスシーンが多いの。せっかくミュージカルを観たのに、ダンスが少なくてがっかり…って経験はない?このショーは、絶対にそんな思いはさせないわ!」としつこく言ってくるオバサングループがいたのは…やはり劇場関係者なの?もしかして、TKTSの売り上げの数パーセントが彼女らの報酬になるとか?いろんな宣伝方法があるものだな…と思って見ておりました)

また、SPRING AWAKENINGやSPELLING BEEも女性の共感を得られやすいテーマです。

Broadwayミュージカルというのは、実際、62パーセント以上が女性の観客であり、「王様と私」の頃から女性をターゲットとしたストリーが多かったのです。また、近年のディズニーものの隆盛が物語るように、家族全員で観られる演目ということにもこだわってきました。この代表格がTHE LION KINGであると言えます。でも、「家族」とは別の楽しみも持ちたい「ちょっと年齢が上の女の子たち」が、ElphabaとGlindaの話に夢中になっているようなのです。

勿論、ベッタベタの少女趣味なショーを作りたいプロデューサーなんていません。でも、この層をターゲットにすることは、もはや無視できなくなっていると言います。「劇場に行くなんてオバサンのシュミよ!」なんて考えていた少女たちが戻ってきてくれたのをきっかけに、勿論、従来の客層も失わずに、この少女たちをも確実に取り込むショー作りを真剣に考え始めているんだとか。

LEGALLY BLONDEも、少女たちばかりではなく、親の世代や男性にも伝わるメッセージがあるという。(観てないよ!)つまり「女の子に敬意を払えば、お互いに良い結果を招く」という(ホント?)

とにかく、今や劇場のロビーはピンクのグッズで溢れ、女の子たちで溢れている。プロデューサーたちは客席を埋めるのはどの層なのか改めて知る必要があるだろう…

※ ※

Broadwayだけでなく、NY全体で十代の子を多く見かけるようになったのは、やはり街が安全で安心して歩けるようになったからだろう…と思っていましたが…ただ、私としては、NYは「大人の街」であり続けてほしいんですけどね~。ピンクのミニスカートをはいたお嬢ちゃんたちで溢れるようになったら…ちょっと複雑ですよー

コメント一覧

master of my domain
名前書き忘れました~
コメント欄は、絶対にそちらdionが利用しやすいと思う今日この頃~
Unknown
私が観た時はWICKED、HAIRSPRAYとも「修学旅行の団体、いくつ来てますか~?」な客層でした。SPAMALOTでも、ココナッツを持ってはしゃいでいる子どもたちがいました。とにかく、NYに十代の子がたくさんいるってこと自体、驚き!って感じですよ。
でも、勿論、全てのショーがそうじゃないですよね。JERSEY BOYSなんて、十代なんて見当たりませんでしたよ…ていうか「全て白人」という客層にめげましたが…PRODUCERSみたいに、おっさん+姐さん+婆さんしか出てこないようなのも私的には「ツボ」なんですから、この傾向は止めないで欲しいかな…と
美都
すっごい意外なんですが…。
私、NYの劇場内で若いお嬢ちゃんなんて見てませんよ…。
辛うじてディズニーものの時に親子連れが多いかな、と思ったくらいで。
他はヘタすると私が最年少!?みたいな。

観てるものが悪いんだよ! と言われたら否定できないんですけどね…。
うふふふふ、ネイサン主演やパイソンなんておしゃれなティーンは観ませんか…。

まぁ、望む所ですけども(笑)

でもミュージカルが廃れる文化ではなく、新しいファンを獲得して生き残るのは大歓迎ですよ!
子供はすぐに大人になりますしね(笑)
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