Singing a Good Deed

JERSEY BOYS（ジャージー・ボーイズ）シカゴの「4人」が重病で劇場に来ることができないファンを見舞い、歌をプレゼントしました。

Broadway World comの記事と動画


シカゴの郊外に住むシェリー・トマセッロさんは癌を患っていて、特に最近は症状が重く、好きなJBも観に行くことができない状態。そこで友人の一人がJBシカゴのプロダクションに何度もメールを送り、ぜひシェリーさんを見舞ってほしいとお願いしていたのが実現したもののようです。

まぁ…、その割にはシカゴのTV局の殆どが取材に来ているみたいだし（苦笑）「シェリーさん」のお見舞いだから、「シェリー」でも歌ってあげるのかと思ったら、JBとは直接関係のない、（スタンダード・ポップスである）デイヴ・クラーク・ファイヴのBecauseを歌っているし…劇中の歌であれば、TV放映の際には、著作権などのややこしい問題が発生するんでしょうが、そのあたりも「抜かりなく」やっているような感じですね。

それでも私は、これに限らず、この手のことについては、ストイックな綺麗ごとばかり並べるのはナンセンス！と考えているのですよ。早い話、「やらないよりはやった方がいい」に決まっている。実際、シェリーさんと関係者の人たちは、この上ない幸せを味わうことができたのですし。(皆さんの嬉しそうな顔！）こういうチャリティーというのは、提供する側も「潤う」ものがあるから積極的になれるというのが「本音」だと思いますし…で、「それのどこが悪いんだ？」と私は（常日頃から）思っている。

日本人は、あまりにストイックに考え過ぎて、かえって「チャリティー」というものが根付かないんじゃないかと思ったりするんですけどね。もっとも、根付いてないから、現実的に考えられないのかも知れません。「どっちが先か」よく分かりませんが…

私は、こういう関係の会合などでは「もっと現実的に、もっと『お金が廻る』方法を考えないと」「資金を集めるのなら、若い女性会員さんとのデート権をオークションにかけるとか…」「綺麗ごとばかり並べて、行動を起こさないのは賢い選択じゃない」などと言うものですから、浮きまくるんです（笑）

で、何を言っても「難色を示す」輩には、首根っこを捕まえて言いたい！
「このまま霞を食って生きていくつもり!?」「あなたたちが思い描いているような名案なんて、絶対に生まれてはこない！」


あっ、それでこの話ね…

いや～、もう「顔なじみ」の人ばかりが出てきて、とても懐かしくて嬉しかった♪この人たち…それぞれ何回見てる？「延べ」にすると…30回近くになりますよ（キャッホ～）

ギターを弾きながら歌っているのは、トミー役のブライアン・マケルロイです。彼の人柄がよく出ていますね。彼のトミーは「表面上は悪ぶっていても、実はいい人なんだろうな」と思わせるような、独特の愛嬌があります。その分、スケールが小さくてちょっと不満なんですが。でも、こういう場面では、なんか泉谷シゲルさんみたいで（笑）いい味を出している。コーリー・グラントはシカゴ最後のご奉公（表現が年寄りくさい！）ですね。相変わらずファッションに手を抜かない人だ。ボブ役のショーン・ワイリー…ちょっと顔がふっくらしましたか？ニック役のマイケル・インガーソルは休暇中なのだそうで、代役のドミニク・ボガートが来ています。彼は、Heather様が「なかなか手に入らない」とおっしゃっているJBの公式本を持っています。（あるところにはあるんですよね、この本）

それにしても、このシェリーさんって、体はかなりお悪い様子ですが、顔の張りなどを見る限りでは、そんなに高齢ではないようです。実際、お友達も40代～50代の方が多いようですし。あぁ…私は、太平洋を越えて観にいけるほどの自分の健康がありがたい、としみじみ思いました。（で、「健康なうちにできるだけ数多く見ておこう！」とも…笑）（結局、自分に都合のいいようにしか考えない）

私がアメリカに行くと、こういう舞台とか華やかな世界だけに触れて終わりますが、旅行で訪れる者の目には決して触れないような、小さな町で病気と闘っている女性と、彼女の命を支えるために地道に努力している人たちを「人生」を垣間見ることができて、興味深かったです。

華やかなショービジネスと、一見そういう世界とは無縁に見える重い現実の間に「さり気なく橋を架ける」というのは、彼らの（いい意味で）「巧みな」ところだと思います。このニュースを見て、日本の人も、こういうことに関しては、もっとスマートな考え方をしてもいいんじゃないか…と日ごろから思っていることも書きましたが…まぁ、もはや「顔なじみ」みたいなボーイズに再会できて嬉しかった（♪）というのが一番の感想なんですよ（ふふふ）