一度日本のプロダクションで観ておくのもいいんじゃないだろうか。東京の帝劇まで行く気にはなれないけど、地元へ来るんだし。それに、レ・ミゼラブルの北陸公演なんて初めてじゃない?田舎の人の反応にも興味があるしさ~(←イヤな性格だ)
でもやっぱ、な~んかヘンな感じだった!(注意報!)
客層は中高年女性を中心に女性が多く、それでもって「ルイヴィトン率高し」!はぁ~、ミュージカルぐらい見に来るのにブランドバッグなんて持ってくんなよ!!これだから田舎はイヤだ(はいはい)で、窓口で当日券を買うと、微妙な席なのに、しっかりA席…ロビーで家へ電話しながら「ブロードウェーで観るより高くついたわ~」なんて聞えよがしに言ってみたりとか(ハハハ)
な~んて、まぁ…これってSEINFELDの中の、ジェリーがオペラへ行った時のエピソードのような感覚で、ジョークだと思って、笑って聞いてもらえばいいんですが…(自分としてはそのつもりなんです~)でも、これ以上調子に乗ると、人格が疑われそうですね(笑)
こういう、私の屈折した話はこれで【終了】
で、私にとっては初の日本のカンパニーによる日本語の「レ・ミゼラブル」
細かいことを言えば言ったになりますが、まぁ楽しめましたよ。…っていうか、今日出演しておられたのは、全員、熱心なファンがついている人ばかりですからね(汗)ブロードウェーのショーなら好き勝手書けますが(笑)ちょっと「緊張」しております!
まず…これは言っても仕方がないのかも知れないけど「会場が大きすぎる」
舞台も大きすぎて、なんか間の抜けた感じ。だから俳優のパフォーマンスも引き立たない。ただ、舞台はオリジナルに忠実に、ちゃんと回転舞台になっていましたし、地下への入り口も設定してあって、2日間3回公演ではありますが、舞台設定に手抜きはありませんでした。そうであれば、やはり大きな会場で一人でも多くの客を詰め込むしかないんでしょうね。これが地方公演の限界かも知れない…
で、肝心のパフォーマンスですが
ジャベールとバルジャン、マリウスとアンジョルラス…どっちも「声が似ていて」区別がつきにくい。
そんな中、ファンティーヌのシルビア・グラブさん、他の人よりもワンランクもツーランクも上の出来でした。(DNAの違いを感じた…)I Dreamed a Dreamで、思わず"Wow!"単に「上手い」だけじゃなくて(っていうか、「上手くて当たり前」というのがあって、その上に)声に「個性」と「表情」がある。
エポニーヌの坂本真綾さんも素晴らしかったです。いかにも「エポニーヌな」声の持ち主でした。ただ、On My Ownで、転調するところからオケの音がうるさくなったのが残念。でも、A Little Fall Of Rainではウルウルさせられました。
テナルティエの安崎求さんは、ホントに声も雰囲気も「怖い」これまでは、やや愛嬌のある宿屋の主人しか見ていないので、ちょっと怖かったです(?)
夫人の森公美子さんはさすがの演技でした。「コミック・リリーフ」というものをちゃんと理解していらっしゃる。初見の人の割合が多い地方の観客にも「笑いどころ」がわかるように、彼女なりのアドリブも効かせるなど、まさにプロのパフォーマンスでした。
あと、女性アンサンブルは声がよく響いて上手いと思いましたが、男性はいま一つ良くなかった。だから、One Day Moreも全然決まらなくて(もしかしたら、ミキシングが拙かった?)っていうか、みんな声が同じように聞こえるので、こういう多重唱になると精彩を欠いてしまう。こりゃ、フィナーレはどうなるんだ~とちょっと心配しましたが、最後は、多少強引ではありましたが、さすがに決まりました。
工場前のシーンやバリケードのシーン、夜の女性たちのシーンなどの「群でのパフォーマンス」は、全体の動きは海外で観るものと印象が変わらず、それぞれの「立ち位置」「動き」などはオリジナルの構成を忠実に再現しているのだろうと思いました。しかし、欲を言うと…群の中での一人ひとりの動き、つまりそれぞれの顎の引き方から目線・顔の表情、腕や指先の動きなどまで、細かい身体表現ももっと造り込めないものでしょうか?それができれば、また違った感じになると思います。
細かいことを言えばきりがありませんが、それでも十分に楽しめたのは、観客が「それなりに」盛り上がっていたからでしょう。(あくまでも、それなりに…ですよ)勿論、北陸でも、このカンパニーでよく観ている人もいるでしょうし、また、遠征してきておられる人もいたのではないかな?宿屋の夫妻のパフォーマンスやバリケード陥落シーンで、先陣を切って拍手をする人たちがいて、随分客席の雰囲気が変わりました。
ただ、On My OwnやStarsでの大拍手のあと、演奏を再開するのが早すぎる気がしたのですが…あんなもんなのかな?あそこは、コンダクターの判断で、「間」を意図的に伸ばせば伸ばしたで、また観客の側も盛り上がるのに~
などなど…書いていればきりがないですが、
私にとっては11年ぶりの日本語によるミュージカル、1年以上ぶりのJB以外のミュージカル(汗)でした。
地方でも、もっとこういう機会があるといいです。残念だったのは、中・高校生があまり来ていなかったこと。(これは都会でも同様かも知れませんが)こちらじゃあ、「もっとも文化的な体験」がTDLとUSJだという子が大多数ですからネ…嘆かわしい限りです。
コメント一覧
master of my domain aka Elaine's
yukitsuri
master of my domain aka Elaine's
通りすがり。。。
最新の画像もっと見る
最近の「Theatre」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- JERSEY BOYS (舞台ミュージカル)(127)
- JERSEY BOYS(映画)(43)
- JERSEY BOYS(来日公演)(9)
- JERSEY BOYS(日本版)(18)
- JERSEY BOYS(音楽関連)(30)
- Jerry Seinfeld(36)
- SEINFELD Cast(22)
- BEE MOVIE(40)
- CUTMAN(27)
- Theatre(118)
- Books(33)
- Music(84)
- Movies(111)
- THE PRODUCERS(20)
- CURB YOUR ENTHUSIASM(6)
- New York(49)
- HAIRSPRAY(33)
- SEINFELD(139)
- English(1)
- Unclassified(84)
バックナンバー
人気記事