インターネット銀行のPayPay銀行は4日から円と米ドルの両方を普通預金
に預け入れた場合の金利を2%(税引き前)とすると発表しました。
大手銀行などでは円の普通預金金利は0.1%が一般的ですからなんとその
20倍の金利です。
一部のネット銀行では0.3%という金利も出てきましたが、それと比べても
2%というのは破格の水準です。
10年物日本国債利回りが1%程度ですから、投資商品でもない普通預金が
2%というのは通常考えられないことですね。
嬉しいというかこんな金利打ち出してPayPay銀行は大丈夫なんだろうか?
と思ってしまいます。
ただしこの預金にはカラクリというか条件があるのです。
円の預金と同時に米ドルも預金することと2%金利が適用されるのは
米ドル預金額と同額までという条件です。(最大500万円まで)
つまり円を60万円、米ドル50万円相当を預金した場合円、米ドルとも
50万円までは2%の金利が付くが、円の10万円分は従来の0.1%が適用
されるのです。
当然米ドル預金をする場合には円→ドルへの為替手数料(通常1%)が
かかります。
またネット銀行等では米ドルの定期預金やMMFが4%程度であります。
つまり円の金利2%というのはとんでもなく素晴らしい預金ですが、
同時に為替手数料を引くとわずか1%という低金利の米ドル預金と
その為替変動リスクを負うということです。
世の中には何のリスクもなく儲かる話はないということですね。