12/20日経新聞記事です。
日銀は19日過去25年間の金融政策を検証した「多角的レビュー」を公表
しました。
その中で2013年以降の異次元緩和は「一定の副作用はあったものの、
現時点において全体としてみればわが国経済に対してプラスの影響を
もたらした」と評価したそうです。
まあ自分の組織が行った政策を完全否定はできないでしょうから苦しい
弁明のように思われます。
一方で異次元緩和といった非伝統的な金融政策は伝統的な政策に比べ
「効果は不確実」「大規模かつ長期継続なら副作用」とも述べています。
黒田前総裁が「2年で2%達成」と宣言したのもこれを踏まえて短期勝負
したのでしょうが、結局10年以上たっても達成しなかったわけですから
失敗しただけではなく、今後その副作用を心配しなければなりません。
お金を世の中にジャブジャブに流せば物価が上がり、金利が上がるという
リフレ派の理論は全く通用しなかったというわけです。
そういう意味では現植田総裁は多少なりともその反省を込めたレビュー
になっているようです。
心配なのはこの記事も大きく扱われてはいませんし、この異次元緩和の
総括、ひいてはアベノミクスの総括を日本政府はするのだろうか?という
点です。
いつもの通り過去の反省はせず、またもや過去最高の国家予算を計上し、
バラマキを続けるのではないかと危惧しています。
#日銀#異次元緩和検証#アベノミクス検証