不動産経済研究所が10/21発表した4~9月の首都圏新築分譲マンションの
発売戸数は前年比3割減の8,238戸で過去最少を更新したそうです。
一方、平均価格は東京23区で1億1,051万円、首都圏全体でも約8,000万円
だったそうです。
建設コストの膨張と供給戸数減少が高値の要因ですが、価格上昇を見越して
流入する投資マネーがさらに相場を吊り上げています。
何億円が当たり前の23区内高級マンションは別格としても埼玉県や千葉県
を含む首都圏でさえ平均価格8千万円です。
これでは年収5~6百万円の会社員は手が出ません。
夫婦共働きのパワーカップルで年収1千万円を軽く超える位でなければ購入
は難しいでしょう。
私が住む福岡県はさすがにここまで高くはありませんが、福岡市内では新築
マンション価格が6~7千万円程度まで上がっています。
今や熊本、宮崎、大分あたりでも駅前に億ションが建つようになり、完売だ
そうです。
数年前まで想像もできなかったことです。
新築マンションの高騰を受けて中古マンションや郊外の戸建て住宅に人気が
出るようになりました。
新築マンションに手が出ないのならこれは当然の流れです。
しかしながら直近では木造住宅着工件数は減少し、国産木材の価格は住宅向け
が低迷したため価格が下落しているそうです。
人件費や資材の上昇に伴う不動産コストの高騰は新築マンションだけではなく
戸建て住宅でも同じことです。
中古マンションであってもトイレやお風呂のリフォームをする場合設備費用、
工事費の上昇が影響します。
また供給に対して需要が多くなれば価格は上昇するのが道理です。
以前投稿しましたが、不動産購入価格の上昇だけではなく、マンションなら
管理費や修繕積立金の大幅アップも深刻な問題です。
低金利で住宅ローンが借りれることだけで永久に資産にならない賃貸より購入の方がお得だという不動産業者がまだ多いですが、冷静になって賃貸にするか購入するかは判断するべきだと思います。
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