死者たちの門が
この夏に開きます!!
死者の国を黄泉の国(よみのくに)といいますが、
その黄泉の国の門を鬼門(きもん)といいます。
なんと、・・・。
その鬼門が、この夏に開くのです。
実は、
これは毎年、8月13日~16日の期間に
その門が解放され、死者たちの霊魂が
現世(うつしよ)と黄泉の国と自由に往来できてしまうのです。
つまり、
死者だけが、あの世からこの世がフリーパス状態です。
という、
怖いホラー的な長めの前振りでしたが、ごめんなさい。
この考え方、風習、概念、信仰を日本では、
・・・・
「お盆」
といいます。
お盆は、仏教行事でもなく、神道や神社の行事でもなく、
日本のご先祖をおまつりする、独自の民族信仰です。
民族信仰とは、古くからの「神まつり」の風習です。
お盆は、仏教の影響もあるし、神社の先祖崇拝の影響をうけながら、
現代まで、各家庭や、地域で伝統がうけつがれているのです。
このことから、「お盆行事」というのは、
日本民族の死者に対する、古来からの価値観がうかがえるのです。
さて、
死者が一番気なることなにか?
それは、
この世にのこした「家族」の心配です。
ですから、死者は一目散に家族のもとのやってきます。
生きている者たちは、ご先祖さまが家にいらっしゃると思い、
たべものや、生前にすきなもの、嗜好品などをお供えしたり、
家がどこかわからなくて、ご先祖さまが迷子にならないように、
盆提灯や、迎え火、送り火などで道案内をするのです。
そう考えると、「お盆行事」とは、
この世に遺る者、あの世に逝ってしまった者
「双方の魂の交流の期間」と考えた日本人の価値観なのです。
いつまでも、ご先祖さまや、
亡くなった愛する人をしのび
生きてきた証を大切にして、
感謝しつつ、「ずっとずっと守ってください」という
祈りの行事。
それが
「お盆」なのです。
春に、あの世に逝ってしまった、大好きな伯父も 我が家に来てくれるのだろうかなぁ~?
盆提灯
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