今年の冬は毎日、厳しい寒さが続いておりますが、高齢者の皆様が急死する事故が起きているようです。
他人事ではありませんので、この記事を参考に対応していただければと思います。
~読売新聞より記事抜粋です~
入浴中に高齢者が急死する事故が相次いでいる。
大阪市のまとめでは、下旬から急に冷え込みの厳しくなった昨年12月には、前年の2倍にあたる30人が死亡。各地でも11月から3月にかけて毎年事故が集中することから、医療関係者らは寒い時期の入浴に十分注意するよう、呼びかけている。
こうした事故は、一般に「ヒートショック」と呼ばれる。脱衣による寒さで血管が収縮すると血圧は上昇するが、熱い湯に入ると血管が広がり血圧は下がる。血圧や脈拍数の急変動が引き金になって、浴槽でおぼれたり、脳卒中、心筋梗塞が起きたりする。
家庭の浴槽内での溺死者は年間約4000人に上り、うち高齢者は89%(厚生労働省調べ)。原因を心臓・脳疾患発作まで広げると、東京救急協会は「入浴中の死亡者は全国で年間1万4000人以上」と推計している。
大阪市消防局によると、2011年の入浴中の死亡者は171人(速報値)で、うち65歳以上が90%。これまでを分析すると、約80%が自宅で入浴中に亡くなっているという。
周囲に誰かがいる共同浴場に比べ、「個室」の自宅浴室の事故は、救護が遅れるケースが多い。大阪市でも、昨年12月だけで「風呂から出てこないので家族が見にいくと、頭まで湯につかっていた」(70歳代女性)、「脱衣所で倒れ、心肺停止状態だった」(80歳代女性)などの事例が相次いだ。救急課の担当者は「少しでも気分が悪くなったら、風呂の栓を抜いて。それで少なくとも溺死は防げる」と呼びかける。