ガラクタな部屋

音楽を古いガラクタ製品で聴いています

Pioneer SM-3000

2019-08-20 | メインアンプ

Pioneer SM-3000
音が出る現状品が15,000円で出ていたので懐かしく思って購入しました。発売は1971年ごろで当時のフラッグシップ製品です。今となっては普通の全段直結3段ダーリントン純コンプリメンタリーOCL回路を採用しています。終段は三重拡散型のNPN-PNPパワートランジスタ(2SC1079,2SA679)をパラレルに使用しています(シングルプッシュの方が好きなんですが)。当時のSUNSUI AU-9500,Accuphase P-300,Exclusive M3,YAMAHA CA1000などに良く使われていました。
終段TRはそれほど消耗していませんでしたがドライバTRは少し消耗しているようでした。交換したコンデンサーは電源関係は温度が高くなるのでKMGを使用その他はミューズやFGを使用しました。
整備後
残留雑音 L.R=0.6mV (もうちょっと下がらないかなー)
周波数特性 L.R=10-90KHz -1db
歪率 L.R=0.015% (1W)
出力 100W×2

外見は汚れがあります。 電源は入りプロテクトランプは点いていないようです。DCバランスは50mVぐらいありました。

リア側 汚れがあります。ネジは錆が目立つので軽く塗装しておきます。

このアンプは修理かメンテナンスを行ったようです。

ケースを取ったところ それほどすごい埃はなさそうです。

下側

切り替えSWは分解清掃します。

パワーTR トランジスタの放熱に透明な接着剤みたいなもので取り付けています。今はカチカチになっています。放熱効果はあるのでしょうか?

東芝製 三重拡散型の2SC1079/2SA679を使用しています。チェックしましたがそれほど消耗していないようです。

ドライバ基板 2SC783/2SA483のTRはちょっと消耗していますが特に問題になるようではなさそうです。このアンプの基板は全部ガラスエポキシ基板を使用しています。さすが高級品です。

リレーは汚れはありましたがアークはありませんでした。

メーカーで交換した物でしょうが2SA726Sは2SA970に変えてあります。交換TRとしては問題ないのでそのまま

ドライバTRの放熱も透明な接着剤みたいなものが使用されていましたのでシリコングリスを塗りなおしておきます。

フィルター基板も修理されていて2SC1312を2SC2240に交換してあり、コンデンサーも交換してありましたが容量がちょっと違っていたので正規の容量に変えて交換しました。

交換部品

修理後チェック中

アイドリング、DCバランス調整中 アイドリングは合計50mAで調整しました。

100Hz

10KHz

修理完了 木のケースに入れると大分高級に見えますね。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« OLYMPUS ZUIKO AUTO-MACRO 50... | トップ | Pioneer SC-3000 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

メインアンプ」カテゴリの最新記事