評価3
紀元前431年に始まったアテネとスパルタとの「ペロポネソス戦役」はずるずると27年間も続いてしまう。その結果アテネは、その繁栄の強大化に成功したペリクレスの死から数えればわずか25年後にスパルタに無条件降伏せざるを得なくなってしまい、「民主政」から「寡頭政」への転換を余儀なくされるのだった。
すなわち、アテネ隆盛の要因となっていた
①民主政体
②アテネ海軍
③アテネ・ピレウス一体化
④デロス同盟
この全てを、アテネはわずか25年で失って覇権国家ではなくなってしまったのだ。
全編、アテネとスパルタ(スパルタの後ろで糸を引くペルシア)の争いが延々と続き、ローマ時代と違って大きな歴史の転換点がなくて正直言ってページをめくる手が何度も滞ってしまいました。
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