評価3
再読(前回2019年12月15日)。
宮本拓実は独りよがりで定職につくこともできないどうしようもない若者だった。拓実は行方不明となった彼女を探し求める旅に出る。そんな中、彼は出生の秘密を知ることととなり、収賄事件に巻き込まれつつも彼女を見つけ出すが二人の仲を修復することはできず新たな人生に意を強くするのだった。
不治の病で死の淵にある一人息子の「時生」が若かりし頃の拓実の前に「トキオ」として現れて、なにかと脱線しそうになる拓実を見事にフォローして真っ当な人生を歩ませるというファンタジー。一人の男の半生をサスペンス+SFで綴った物語だが、これと言った謎解きもなく文庫500頁越えとしては物足りない。
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