評価4
再読(前回2020年1月29日)。
水沢久美子(32歳)は27歳の時、勤めていた中堅住宅メーカーが倒産しその後派遣社員として様々な仕事をしてきた。そして半年勤めたファミリーレストランの派遣切りにあったその日に6年間同棲していた篠山修から別れを告げられて路頭に迷ってしまう。そんな彼女が見つけたのが就農への道だった。女性の生き方を追いかける作者が贈る奮闘記!
農地を借りることができず、婚活に活路を見い出そうとする久美子と相手になる農村男性とのやりとりが面白い。そして久美子の心の隙間にまんまとつけこむ女性たち。油断も隙もあったものではないが、そんな人々とも打ち解け合って暮らしていく久美子の逞しさに拍手。
「立ち止まって、ふと周りを見渡せば優しい人々がたくさんいるんですよ。」と作者が言っているような物語です。
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