評価4
再読(前回2019年11月17日)。
拡張型心筋症のため心臓移植手術をおこなった男子学生・和泉は激しい違和感におそわれていた。自分が今まで興味を抱いたことがないクラシック音楽や絵画に目覚め、肉食を好むようになったからだった。そして夢の中に頻繁に現れる恵梨子という女性に戸惑いを覚える。移植により恵梨子の性格が自分に乗り打ったのではないかと考えた和泉はドナーが恵梨子かどうか、その謎解きに乗り出すのだった。
謎が謎を呼び、次から次へと状況が変化するのでページをめくる手を止められないノンストップ小説。中に、ドナーである女性を突き止め自宅を訪問する場面があるのだが、その際、和泉が焼香を申し出ないことにかなりの違和感を抱かざるを得なかったので評価を1ポイント下げた。残念・・・
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