評価3
再読(前回2019年3月16日)。
K2東壁を目指していた翔平と聖美のコンビは登頂目前の事故で聖美がこの世を去ってしまい、残った翔平は自責の念に苛まれて4年もの間、山とは無縁の生活を送っていた。そんな折、かつての山仲間だった亮太からブロードピーク公募登山への参加を打診された翔平は、公募登山終了後にK2東壁へ再挑戦するという計画に心を動かされ再びヒマラヤと向き合うこととなる。
翔平の聖美への消え去ることができない思いとブロードピークで遭難一歩手前の登山隊の救出活動が交錯してスリリングが展開が続くが、如何せん、頁数が623頁と長過ぎて、同じような回想や山行場面が繰り返されて冗長の勘は拭えない。あと、救助仲間の神津の会社乗っ取り問題とか、ペースメーカーの不都合問題とか、人騒がせなアルゼンチン人3人組とか、いろいろな要素を盛り過ぎ。もっとシンプルに山と向き合う男のロマンを語ってもらいたかった。
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