
評価5
「ゼロの焦点」と並ぶ松本清張の代表作。
体を並べて亡くなっている男女の遺体が博多近くの海岸で見つかった。
心中事件と見て捜査に当たった警察は男性が中央省庁の課長補佐・佐山、女性が役人がよく使う割烹料亭の女給・お時と断定。地元署の刑事・鳥飼から数々の不審な点を指摘された警視庁の三原は二人の足取りを追う。そこで中央省庁と取引がある機械工具商の安田なる人物が容疑者として浮上するが、安田には二人の殺害時刻には北海道にいたという崩しがたいアリバイが存在するのだった。
複雑に入り組んだ列車時刻表を駆使したアリバイを一つ一つ崩して行く過程がなかなかスリリングで読みどころ満載!そして、意外な首謀者の登場!汚職事件との絡みもあり「社会派ミステリー」の一大ブームを巻き起こした作品だけに読んで損はない。かなり面白い!
【追伸】
アリバイ崩しで列車の時刻ばかり気にしているので、「飛行機があるだろう!」とイライラしてしまった。ちょっとあんた気づくのが遅すぎるよ(笑)!
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