評価4
再読(前回2020年7月22日)。
前作「検察捜査」(江戸川乱歩賞受賞作)の主人公、女検事・岩崎紀美子が登場。
官僚の一部エリートが浄化槽委員会と呼ばれる秘密集団を組織して、マイナンバーを利用した国家監視制度を作り上げようと画策。その一環として、世論を喚起するために一人の少年を複数の女性を殺害の上、心臓を食すという猟奇殺人犯に作り上げてしまう。
この事件を追った紀美子は別件で公判中の精神科医が法廷で銃殺された事件との関連性に気付き、徐々に浄化槽委員会の中心人物への接触を開始するのだった。なかなか姿を現さない闇組織の不気味さと紀美子の行動力が独特のリーガルサスペンスを描き出す。
精神的にも肉体的にもタフな美人検察官には全く現実感がないが、まあまあ面白い!
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