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評価3
再読(前回2020年2月9日)。
選抜予選で鏑矢は無敵のライバル稲村に敗れてしまったことで自暴自棄になってボクシング部を辞めてしまう。そんな時、マネージャーの丸野が病死してしまったことをきっかけにボクシングへの情熱を取戻し練習を再開し、インターハイ予選決勝で親友の優紀と戦う。優紀との決戦、その後の国体予選での稲村との激闘と凄まじいまでの興奮が読者を引き付けて離さない。
部長であり、鏑矢と優紀を温かく見守る教師の燿子の語りがちょっと邪魔。この存在が極上のスポーツ青春小説たらんとする本作の質を落としている気がしてならない。あと各人の心理描写が浅い気がする。
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