評価4
再読(前回2018年8月28日)。
自衛隊三部作(「塩の街」「空の中」「海の底」)の一つ。
突然変異で巨大化したレガリス(ザリガニの一種)が横須賀の街を襲う。
海上自衛官の夏木と冬原は逃げ遅れた子どもたち13人を潜水艦「きりしお」に収容するが、処遇に不満を持つ一部の中学生が脱出を試みるなど統制が乱れる。地上では警官隊がレガリス掃討に乗り出すが武器使用制限があるため後手に回り多くの死傷者を出してしまう。子どもたちと自衛官の葛藤、地上戦での息詰まる攻防の六日間を追う怒涛のエンタテイメント!
海上自衛官・夏木に淡い恋心を抱く女子高校生が後に入隊して夏木と再会する場面が実に清々しい。爆撃を目論む米軍を阻止するために深謀術数をめぐらす警官隊と陸上自衛隊の駆け引きが興味深い。
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