評価3
再読(前回2020年2月23日)。
①楽園 ②約束 ③太陽 ④絶唱
1995年1月17日5時46分に発生した阪神淡路大震災を物語の柱として、その後トンガを訪れた人々の心象を緻密に描く連作小説。4つの話に登場する人々がそれぞれで主人公をつとめて、話が繋がって行く著者が得意とする展開。
各話、時の流れが行きつ戻りつでちょっとストーリーを掴みづらいのが難点。陽気な南国の楽園トンガが舞台なだけに、別なテーマで書き上げて欲しいと思った。4話の中では「太陽」が良かった。表題作「絶唱」は未曾有の災害の時にそんなこと言ったって、としか言いようがない気持ちになった。
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