評価4
再読(前回2017年5月21日)。
近未来の日本では、公序良俗を乱す表現を取り締まる「メディア良化法」が成立して以来、本に対する検閲が厳しくなり、図書館を守る図書防衛隊と良化特務機関との対立が激化していた。主人公の笠原郁は、高校生の頃に一冊の本とともに助けてくれた隊員に憧れて図書防衛隊に入隊し晴れてそのエリート部隊である図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース)へと配属される。憧れの「王子様」を探し求める郁の前には厳しい訓練の毎日と対立する組織との攻防戦が待っていた。
座学はダメでも体力勝負の郁の猪突猛進ぶりが笑える。
シリーズ第1巻は入隊してからのドジの数々+対立組織との攻防と実戦部隊での配属を知らぬまま職場見学に訪れた両親にその事実を隠し通せるか四苦八苦する場面まで。
地元の図書館の入り口に掲げられていた「図書館の自由に関する宣言文」がこのシリーズの妄想に繋がったらしい!恐るべし!有川浩!
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