評価5
再読(前回2022年10月14日)。
芸術家が集う創作の家の管理人の青年が、サンスクリット語で謎の意味を持つ名前をつけられた短い4本の脚、水かき、ひげ、胴の1.2倍の尻尾、牙、フック状の爪、すぼまった口先を持ち、二本の前歯でひまわりの種を食べる動物「ブラフマン」と過ごしたひと夏の物語。
小川さんのエッセーにも出て来る南仏の村を訪問した時の印象を土台に作られた物語であるらしい。その際のエピソードである泉泥棒の話が出て来るし、南仏を彷彿とさせる風光明媚な佇まいが物語を一掃際立たせている。私的には「ブラフマン」の振る舞いは小川さんの愛犬ラブの印象。
ブラフマンの最後が悲しい。
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