計算楽しんで取り組めていますか?
日々上達していますか?
あたりまえですが、算数において、
どんな問題を解くにも、必ず計算処理が必要だからです。
どんな模擬テストも必ず計算問題からスタートしますが、
ペースがくずれてしまうもの。
「楽に・速く・正確に」なる計算の根本原理。
今回は番外編。小学生がやりがちな計算の順序のまちがいについて
<やってはいけない!間違った工夫>
みなさん、計算の工夫は心がけていますか?
順番を少し変えるだけで、簡単になる計算問題がありますね。
問:次の計算を暗算しなさい
98+97+101+2-1+3=
順番をすこし変えればあっという間ですね!
98+2+97+3+101-1=100+100+100=
うんうん、楽しい。
ところが、これが危険なんです。
問:次の計算を暗算しなさい
200-7+93=
思わず、200-100=100としてしまいませんでしたか?
この計算ミスのパターン、
計算の工夫をしようとする気持ちは○。
ただ、順番の入れ替え方にはルールがあることを、
もう一つ例を挙げます。
問:次の計算を暗算しなさい
7200÷4×25=
こちらも6400÷(4×25)=6400÷100=
特に4×25=100を覚えているお子さんは、
正しくは、6400÷4=1600 1600×25=400×100=40000
(※途中、前回解説した【因数】に着目し、1600=400×
4×25を先に求め、計算を簡易化しています。)
実は、この類のミスは、
正負の数を習う過程で、数字とその前の演算記号がセットであるこ
小学生はまだ負の数の概念がありません。
そのため、四則演算の記号が数と数の間をつなぐイメージになって
「-3+7」を見たときに、なぜ「3+7」
子どもからすると、「やりやすいところから工夫してやりなさい」
是非ご自宅で、
<計算の順番を変えるときのルール>
ルール① 計算は数字と前の記号がワンセット
ルール② 入れ替えていいのは次のグループ内だけ
【+-グループ】【×÷グループ】
※グループをこえての入れ替えは厳禁
ルール①
演算記号と数字をセットにしてイメージするようにしましょう。
例えば、先ほどの「-3+7」の「3」と「7」の間の「+」は、
「+7」なんですね。同様に、「3」の前の「-」は「-3」
演算記号と数字をセットで入れ替えるのはOK。
つまり、「-3」「+7」⇒「+7」「-3」
ただし、ルール②
もちろん、計算の順序は「+-」よりも「×÷」が優先。
グループをこえて入れ替えるとルールが変わってしまいます。
「-4×5」⇒「×5-4」としてはいけません。
もちろん、()がついているのに、
計算の工夫をするなら、正しいやり方で。
今回の間違いやすい計算の順序だけでなく、
ただのミスとして片づけず、
令和二年十月