涼風やさしく

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奇妙な体験 奥多摩編

2021年10月17日 | 自然
怖い話をするつもりはない。

ただ、いつものように朝起きて、スマホで色々と検索していたら、秋田マタギの記事が目に止まった。

秋田ねー、なつかしいなぁ…

読んでいくうちに、いつしかマタギ達の熊との格闘話しから「怪奇現象」に誘われるように変な方向になっていることに気付く…

そして思い出した

あの日のことを…

自分では運が良かった
そして英雄伝のように人にも話したことがある。

それは

春先の奥多摩湖上流での出来事

そこに行くことになった経緯は、
ある釣具屋のお爺さんから、若い時のイワナ釣りの武勇伝を聞かされ、その場所まで教えてもらったことから始まる。

休みを調整して、平日の人が少ない日を選び、言われた入り道を車で探しながらゆっくりと進んだ…

ここかなと思う道が確かにあり、そこから車で下に少しだけ降りたが、その先は草が行く手を阻んでいた。

仕方なく車を降り、道具を用意して湖まで降りた。

ここなんだろうか?

少し歩きながらあたりを見ると、右側から湖に入り込む渓流を直ぐに発見できた。

あった、ここだと確信できたのです。

水面を見ると透明度が高く、ヤマメなのか岩魚なのかは不明であるが、上流と下流を往来する稚魚を目視できた。

魚は確かにいる。

後はここから上に歩きながら釣るだけ。

しかし水量が増しているのか、これが普通なのかは知らないが、まともに歩けないほどの崖状態。

行くしかないと釣りバカ根性で前進、前進…

しかし魚は何故か釣れない?

そしてここから先には行かせない、行くなと警告するかのように道がなくなる。

こうした場合、一旦上に登り、そして下に降りるのが一般的な釣り人の行動。

しかし急だなと感心しながらも、ゆっくりと丁寧に細い木を掴みながら、足場を確保しながら5〜6mは登った。

そこで気付く…
やばい高い所が苦手なんだ
こんなに高巻きした経験はそんなにないことも…
よく考えたら荷物を抱えたままのロッククライミング状態

私はまた選択肢を迫られる
行くべきなのか
戻るべきなのか…

出した答えは前進

また上に登って行く私

だが、その瞬間は無情にも訪れたのでした。

覚えているのは掴んだ木が何故か根っこから抜け、バランスを崩したこと、それによって体は渓谷の方に吸い寄せられたこと、その時に見た下までの高さが結構あったこと…

下に落ち始めてから、何が起きたのか全く記憶にないのです。

気絶した?
いや、バランスを崩した時、必死に何かにつかまろうともがいていたはず…

不思議なのは雪解けで増水した渓流を流され、渓流の中央にあった大きな石、それも網ですくい上げるかのように斜めになっていた石の上に上半身、いや膝下だけ水につかった状態で居たのです。

どれだけ時が過ぎたのかは不明ですが、寒さで意識が戻ったのか、足の冷たさで気が付いたのかは分かりませんでした。

ただ、我慢できるような水温ではなかったので急いで石の上に上がり、どうなってるのか自問自答するも、自分の生命に黄色信号、いや赤いのが点滅していることに気付いた。

ところが…

どうしたものか、ここは水流の激しい渓流の中央、そして日は遮られ、逆に渓谷の冷気が増して体温が奪われて行くのが分かるほど寒い。

私は決断した

落ちてここに居るのなら、その先も「何か」に助けられるかも知れない

そして湖に向かって泳ぎだす…
流されたと言うのが実際のところ

また、ここから記憶が飛んでしまった…

なぜ陸を歩いているのか?

でもそんなことより深刻なのは、体温が下がっていること、低体温になっているのが手にとるように分かる…

何とか車まで戻り、服を着替え、暖房全開

なかなか体が温まらない、芯まで冷えている感じ

でも暖かい

ても今頃になって体がブルブルと震え出してきた

ヤバかったんだなと反省した。

その時、考えてみたんです…

あの高さから落ちるまでの記憶
石から下った時の記憶

最初しか覚えていない?
それも一瞬だけ…

下まで落ちたのに体に打撲や傷もなく、石の上まで流された時、背負っていたリュックを枕のようにして気を失っていたこと、なぜか竿とか道具があったこと…

それを捨てずに泳ぐも、気が付けば陸にいて竿を持っていた…

全部無意識でやったことなのか…

それとも山の神様、天狗様が、釣りバカの私に少しだけ命を灯す時間を許してくれたのか

不思議な事だらけで、この時の記憶が消し飛んでいたが、今日また、ネット検索から山の神様、山の怪なんてところに誘われ、あの日のことを思い出してしまった。

そして、これをブログに書き記そうと直ぐに思った。

普通だったら死んでいる出来事を沢山経験しているのに、こうして生きていられる事にも感謝

崖から落ちても怪我をせず、水が石まで運び、そしていつか流されてくる釣りバカを受け止める為に斜めになり待っていてくれた大きな石、ベッドのように水平に削れていてくれた石…
助かった命をまた投げ出した私を安全な所まで運んでくれた水…

自然に感謝しなさいっていう警告、教えなんだと私なりに理解します。

自分の物差しで測れない出来事
これを不思議だと感じる

でも私達の命って、この地球が生まれてから今日までの中では、どれ程の時間なんでしょうか?

自然の摂理に、正解も不正解も無いように思えます。

空気があり、水があること
少なくとも、私は自然に生かされていることを忘れず、日々感謝します。












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