またもや弱者を守るべき施設で、火災事故により多くの方が亡くなられました。
ご冥福を心よりお祈り致します。
「管理権“原”者」と「防火管理者」は、選任されている以上、高齢とかの理由であっても、法の裁きを免れることは出来ません。
火災事故による被害の中で、久々の突出した死亡者が多い事故であったことが残念でなりません。
2度とないように法が改正されて、平成26年4月1日からは更なる安全対策を進めるための統括防火管理者等が施行される予定であったのに消防からの選任者変更の指導に対しても、本人たちは受付しなかったようですから、消防職員を馬鹿にしていたことは間違いないようです。そして、親族の意向が強い支配された企業環境だったと思います。
病院の法的責任者の2名はこれまでの判例から実刑確定ではありますが、お金儲けに走って人命を優先しなかったことにその原因はあります。
運用的な避難誘導の担当者が不明確であったことや形式だけの安全管理、そして何より怖い煙についての知識が全くなかったことが事故の被害を拡大して大惨事になったことはニュースを見てすぐにわかりました。
通常火災発生箇所が1階だと、煙は横方向の移動は極めて少なく、縦方向に速い速度で上昇しますから最悪の状況であったことも伺えます。
特に火災の直上階である2階は危険ですから、ここで多くの方が残念な結果になったはずです。
消防設備の防火扉が動かないのは、普段から火災報知設備の連動停止状態で通路に荷物等も置かれていたのではないかと推測します。
火災報知設備の保守点検業者から点検時に何らかの指摘を常に受けていたのではないでしょうか。
職員の方も消火器、消火栓については全く無知だったのでしょう。
特定防火対象物の場合、年二回の消防訓練が義務化されているはずですが、形式だけだったのでしょうか。
誘導遅れにより、火災発生場所が分からず、煙で通路の先が見えず、火よりも先に有毒ガスの混じった煙(一酸化炭素中毒)により意識を失ったり、呼吸器官や肺がやけどを起こして酸欠により亡くなった方も居ると思うと、さぞ苦しかったことでしょう。
これでまた、法改正が進むきっかけになったことは間違いありませんが、命は戻りません。
なぜ、一番安全なところで危険な目にあって死ななければならないのでしょう。
命のことについて語っている医師が安全の意味を知らないのであれば、この類の事故は収束することはないと感じます。
危険だから安全を推し進めているいんですけどね。
そしてそれが国民の多くから支持されていることも間違いありません。
ただ、そのきっかけがいつも「誰かの死」によってなのが残念です。
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