仕事場で包丁を何本か使っています。
その一本がこのペティナイフ。
だいぶ錆びていますが、良く切れます。新宿の安藤という店の包丁です。もともとは、妻が発泡スチロールを削るために購入したもの。なぜ、発泡スチロールを削る必要があるのか? と言う話は、長くなるので省略(笑)。
細かい仕事に使うことが多いので、切っ先が大事。切っ先を傷めないよう、鞘を作ることにしました。
材料は横浜の東急ハンズで買った桜の薄板。5mmほどの厚さです。平面がきっちり仕上げられているので便利。
包丁の輪郭を書き写し、彫刻刀・鑿などで掘り下げます。
桜材は緻密で硬いけれど、刃物の利きは良いです。
大した作業でもないのに、意外にたくさんの道具が必要ですね。雑然とした作業台の上。これでも私本人にとっては、とても使いやすいのです。
刃の収まる内側がくり抜けたら、糸鋸盤で外側の輪郭を切り抜きます。
もう一枚の板を木工ボンドで張り合わせ4時間ほど圧着したら、その外側を、先に切り抜いた板の輪郭に合わせて切り取ります。
あらら、合わせ目が合っていないし線もガタガタ。
「この段階では、大雑把で大丈夫」と思っていると、線は正直に表れるものですね。ほんとは私、もうちっと、曲線切りはうまい(はず?)なんですが。
まあ、あとは、豆鉋(左)と小刀(右)で仕上げて、出来上がり。