ブルトン人の家からは予め調べていたので、荷物もあるので、メトロの階段を避けて、バスに乗ってマルチーヌの家の近くまで行くことにした。
マルチーヌは普段余りバスに乗らないらしく、このバスに乗るのも初めてだったようで、どこで降りるのかさえ分からなかったようだ。
マルチーヌが「ここ」と言ったところで降りたら、1駅通り過ぎてしまった後で、ずいぶん戻ることになった。
パリ・リヨン駅からメトロなら一本、10分もかからないのだが、そんなこんなで、やっとマルチーヌの家に着いた。
マルチーヌの家は1人暮らしで狭いのだが、立地は最高だ。
ポンピドーセンターのすぐ前と言ってもいいくらいの位置で、徒歩圏でルーブルやノートル・ダムなど観光名所に行けるし、メトロの駅も、「市役所前」「ランビュトー」「シャトレ」と三つが使えどこへ行くのも便利。
とりあえず、一息ついて、お茶と、郊外の妹さんが焼いたいつものクグロフをいただき、少し散歩に出ることになった。
散歩したのは、レ・アール(昔の市場)のあたりで、この近くも今はきれいになって、いこいの広場のようなところもできている。
マルチーヌは、共通の友人であるソフィーの家を借りないで、ずっとマルチーヌの家に泊ればいいと言ってくれたので、「荷物の移動もなく、それもいいな」と思い、ソフィーの好意を受けらないことはそれはそれで少し残念ではあったが、マルチーヌのお言葉に甘えることにした。
そして、夜は手料理をごちそうになる。
パリに戻り、ほっとしたのもつかの間、明日は、忙しい一日だ。
朝から郊外のフランソワーズ夫妻の家に行き、そこから共通の友人であるクリスチャンとカトリーヌ夫妻のところでランチをして、夜はブルトン人とのディナーの約束だ。