このあとは、少し大きなマルシェへと向かった。
ここでのエンマの行動が面白かった。
彼女は退屈だったのだろう。試食用に置いてあるいちごをつまんで食べたり、ヴィルジニにビニール袋をもらいに行き、サクランボも味見をしては袋に入れいた。大人のように買い物ごっこをしているわけだ。
レジ精算時に「ごめんなさいね。娘が勝手に取ったのよ」と袋を返そうとしたら、男の店員さんは「プレゼントだよ」というではないか。
こんなかわいい子の買い物ごっこをどうこう言う無粋なことは全くない。エンマが袋に入れた量も大したこともないし。まあ、これくらいのおおらかさ?はフランス人なら誰でもあるはずだ。
このケースと反対に、フランスではいい大人が試供品ではない化粧品やクリームなどを勝手に使い?減っていたりすることもあるようだ。これはいただけない。
フランスも厳しいところはとても厳しい。
ロックダウン中の制限を見ても、緩かった日本との差は大きかった。
小さな美術館の入館時間を5分すぎていたとき、閉館時間には30分以上あったので、「必ずその時間までには出るから」と言っても「NON」だった経験もある。
そんなことを感じながら、このスーパーを後にした。