スーパーに寄った後、もう一か所ファーマシーのような格安店にも寄ったが、ここでも
またレジに並んでいると、日本人だとわかるや否や、日本についていい感想を言ってもらえた。
今回の旅行中、本当にこういうことが多く、ありがたい限りである。ここ20年ほどフランス人とお付き合いしているが、年々日本の好感度が上がり続けてきたが、最近は顕著にそれを感じる。
エンマ嬢はこういう買い物のお付き合いが多いと、退屈でつまらなさそうだったので、帰宅後はまた主人がプールにお付き合いすることにした。
やはりこの子の笑顔が見たい。キャッキャッと歓声を上げてプール遊びしてくれた。
楽しんでもらえてよかった。
今夜の最後の夕食は、料理上手のおばあちゃん直伝だというポワロ―ねぎのタルトだった。
これは本当に美味しかった。
一応レシピも聞いたが、ポワロ―ねぎ、そして生クリームなどの材料が違うので、日本では同じ味は再現できないだろう。
しかしここでまたエンマの雲行きがおかしくなった。
タブレットでゲームをするのが好きなのだが、眼に良くないと遊ぶ時間に制限があるらしい。そしてお母さんであるヴィルジニが、「もう時間だよ」と止めるよう言ったのだった。
エンマはお父さんにもう 少しさせてほしいとたのんだ。お父さんがエンマに甘いことは十分承知だからだ。
ミッシェルさんが「ヴィルジニ、もうちょっとだけ、お願いだからさせてあげて」とまるで子供が母親に頼むように、ヴィルジニにお願いした。
しかし、これは逆効果だった。お母さんは「NON!!」といってタブレットを取り上げてしまった。
エンマは泣き出した。またお父さんのミッシェルが「お願いだから・・」とヴィルジニに懇願したが、ヴィルジニの姿勢は変わらない。
このままエンマの泣き顔でマルセイユ最後の夕べを終わらせてはいけない、とっさに彼女を喜ばそうと、夫が折り紙を思いついた。
雨のち晴れ・・・
定番の「鶴」と「飛ぶ鳥」をエンマに教えた。そするとエンマが「ウサギ」を作ってほしいとリクエストしてきた。
想定外の注文に夫は携帯で「ウサギ」の折り紙のYou Tube を探してeそれを見ながらなんとか「ウサギ」の折り紙を作った。
「はい出来ました。」と差し出したら、お母さんも歓声を上げたが、エンマの喜びようはすごかった。夫の首に飛びついてきたのだ!!
タブレットでお父さんに助けを求めるも失敗、返って強くお母さんに叱られ、最悪の状態だったが、この日本人のおじさんが救ってくれた!!と言った感じか。
ともあれ、とびきりいい笑顔が再びみられて本当によかった。