楽しい夕べから一夜明けて、エブリンが朝食を用意してくれた。
最近フランス人も健康のため、ナッツ類を朝食に摂る人がいるが、それを見た初めての事だったかもしれない。
デーツと言う乾燥果実も初めてだった。
私の好物のあんずも出された。
アルカションのお母さんが焼いてくれたケーキに驚いたが、エブリンもまたカトルカール、つまりパウンドケーキを焼き、朝食にバゲットとともに並べられていた。
フランスで朝食にケーキが出されたのは、今までで、この二回だけである。
それが特別なのか、地方によるのかはわからない。
フランス人は、確かイタリアもそうだったが、このケーキにジャムなどをつけて食べるのである。ちなみにクロワッサンにもバターとジャムをつけて食べる人も少なくない。
朝食の後、買い物に出かける彼らについていく。
この町に美味しいチョコレート屋さんがあるという。
しかも日仏カップルによるお店で、彼らのお気に入りだった。
少し言葉を日本人の奥さんと交わしただけだが、日本のサロンドショコラにも出店してるお店だとのちにわかる。
日本人の繊細さが加わるとお菓子も料理もよくなるらしく、最近は日本人が入ってるお菓子店がフランスでも増えてきたようだ。
家に戻り、庭を説明してもらい休憩。
お昼も手早くパスタを用意してくれた。
今日はパリへ戻る日であった。
アンジェの駅まで送ってもらい出発を待った。
この時、駅のピアノを弾いている男性がいた。今ではよく見かける風景だが、私が駅ピアノを見たのはこの時が初めてだったと思う。
お返しができないくらいのおもてなしに感謝をしつつ、パリ行の列車に乗り込んだ。
ありがとう、エブリン、ジェラール。
パリまでは1時間ちょっと。
到着のパリ・モンパルナス駅で待っていてくれるのは、フランソワ夫妻である。
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