フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

アルジョナを巡る「ザ・フランス」的な話

2021-06-28 19:16:35 | 2017年秋の旅行(パリ・バスク)

ウーグがやってきた。

 

恋人は、アルジョナであった。

予想はしていたし、ブルーノ夫妻が来日したときにも言っていたので、わかっていたが、何とも不思議な気持ちだった。

 

というのも以前、彼女はウーグの兄のクリスチャンの恋人として日本にやってきたのが初対面だったからだ。

 

その後、クリスチャンは別の恋人ができた。そこまでは普通の事。

そして、ウーグが来日したとき、このアルジョナからのお土産を言付かったと持ってきてくれた時、「別れても私のことを覚えていてくれるんだな」と単純に思っていた。

しかし、その時、何も知らない私はウーグに、クリスチャンがアルジョナと来た時の写真を見せたのだった。その時、ウーグの顔が曇ったのを覚えているが、理由はわからなかった。

今思うと、もうその時すでに彼女はウーグと付き合っていたらしい。

 

自由を愛し生涯独身を貫くであろうクリスチャンは、アルジョナには最終的には向かなかったのだろう。

もちろん恋人だった時もクリスチャンとアルジョナは別々に住んでいた。その後の詳しいことは知らないが、時は過ぎて今はウーグもアルジョナもパリに出てきて、一緒に住んでいるという。

 

こういう複雑な関係性があるのだが、クリスチャンは、クリスチャンとアルジョナと付き合っていた時は、クリスマスにウーグもアルジョナも一緒にお母さんの家で祝っていた写真も送ってきていた。

私は何とも複雑な思いだったが、アルジョナの姿を見た途端、言葉にできない懐かしさなどが入り混じった感情があふれて、思い切りハグをしながら再会を喜びあった。

 

こうしてみると不思議なもので、ウーグとアルジョナはお似合いだ。二人は幸せそうだった。

 

一方のクリスチャンは、もうちゃっかり新しい恋人と二回も来日している。

もちろん私も会っている。今度の彼女のドリスもまたクリスチャンにピッタリで、二人は別々の家に住んで時々会ったり、旅行をしたりしているのである。

クリスチャンからするとそれを許容している「ドリスは素晴らしい」ということになる。

私が家を借りるときは、クリスチャンは「ドリスの家に転がり込むから大丈夫」と言っていた。

自由を謳歌している、まさに、ザ・フランス人か。

 

ともあれ、双方がそれぞれ幸せならばいいではないか


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