今回、パトリック夫妻のところに泊まった一番の理由は、パトリックがおすすめのEmausという骨董市に行くためだった。
何でも朝早く行かないといけないらしく、早々に朝食を済ませ、出かけることになった。
庭の青紅葉↓
開場時間には早かったが、すでに何人かが列を作っていた。
この骨董市は、もともと教会の神父様が、不用品のリサイクルでホームレスなどの救済などの慈善活動で始めたということだが、富裕層が多いこの地方ではお宝もよそではないくらい安く買えたりもするそうで、大勢の人がやってくる。
日本でもこのようなことをやってくれるところがあればありがたい。余談だが、私が家財や衣類など処分できないのは、捨てられるのが忍びないからだ。と言い訳をする。
パトリックはよくここで、日本のお宝を見つけては、「いつごろのものか?日本製か」などとメールで送ってきていたのだった。
部屋ごとに家具、食器、装飾品、絵画、衣類、バッグほか、いろいろ分かれていたが、
重いものは持って帰れないので、記念に小さく軽いものをいくつか持って帰ることにした。
そしていったん家に帰り、奥さんのシルヴィとともに、今度はパリの蚤の市、クリニャンクールへと向かった。
ヴァンヴの蚤の市は行った事があったが、クリニャンクールは初めてだった。
パリの蚤の市の中では最大規模であるが、その分値段もそれなりだった。
記念に手ごろなケーキサーバーを一つ見つけ、買った。600円くらいだった。
その近くにちょっとラパンアジルをほうふつさせるようなシャンソン歌手が歌を歌っている店があり、興味深く見ていると「ここで食べようか?」ということになり、大喜びで店に入った。
エディットピアフのようにシャンソンを歌う人がここにもいた。もちろん大トリとして歌う↓
おなじみのナンバーを歌ってくれるので、私は大満足だった。
料理というよりは、雰囲気を楽しむところだったが、悪くはなかった。
シルヴィが注文したものがお肉料理が美味しそうに見えた。私のそんな表情を見て取って、「一口どうぞ」と分けてくれた。
写真を撮るのを忘れたのが残念。
デザートの注文でミスがあった。
この時、シルヴィは、頼んだものと違っていても、スマートに違うことは言って、持ってきたものを「これをいただくわ」と、お店の人への気遣いを見せたのは 新鮮な驚きだった。
フランス人はこういう時、「違う。」と、交換を要求するものだと思っていたからだった。
これは、少し見習わないといけないことなのかもしれないとも思った。
骨董巡りの一日だったが、今ではパトリックは骨董の店を持つ(オーナーは奥さんのシルヴィらしい)ほどであるから、趣味の域はとうに超えていたのだ。
さて、楽しい時間は過ぎ、お別れの時間が来た。
借りているアパートまで、彼らに送ってもらった。
しかし、昨日に続き、今日もここで寝ることにはならない。
ソフィアン君の両親が住むパリ郊外で一泊するため、支度をして、すぐ向かった。
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