フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

マラガで怪しい若者が横に座った。危機迫るその時。

2021-09-14 09:23:45 | 2015年スペイン旅行(マドリッド~アンダルシア)

ネルハを出発するバスは朝6時台だった。

 

朝早く起きて、宿の人が言っていたように、勝手に朝ごはんを食べて、荷物を持って外に出た。

この宿に決めたのはバス停に近いからだった。

 

何人か同じバスを乗る人たちもやってきた。

最初に来たバスは、私が乗るマラガ行きではなかった。

バスは予約制だったので、予定しているバスが遅れてくると予約したバスの時間とちがってくるので大丈夫かとドキドキする。

やがて遅れているバスがやってきた。他の乗客の人たちにもこのバスで間違いないかを確認して、そのバスに乗ることができた。

バスで向かうのはマラガ。一時間半だ。

マラガはピカソゆかりの地であるが、観光する時間はない。

到着してバスターミナルから鉄道駅まで歩き、最後の望みをかけて、駅の窓口で無駄になってしまうダブルブッキングしてしまったチケットの変更について尋ねた。

 

答えは、「ノー」だった。

もちろん、再度、このチケットを捨て、新たに取り直せばコルドバに日帰りで行ける。

しかし、そこまでしてコルドバに向かう気持ちはもうなかった。

 

気持ちを切り替えよう。

コルドバは諦め、このままマドリッドへ早く到着し、ゆっくり過ごし、翌日からのトレドに期待しようと。

 

そんな気持ちで駅の長椅子に座って列車の出発まで待っていたら、何やら怪しげな若い人がやってきて隣に座った。

周りにあまり人がいない。少し心細くなったが、とにかく荷物に気を付けて警戒してじっとしていた。

そうすると急にその若者は席を立って慌ててどこかへ立ち去った。おや?と思っているとやがて2人の警察官が前を通り過ぎた。巡回している風だった。

そうか!あの若者は何か悪だくみをして私の横に座ったけれど、警官がやってきたのをみて慌てて立ち去ったのだと分かった。

やれやれである。スペインに滞在中、唯一この時だけ危ない気がした事件だった。



気を引き締め、マドリッド行の列車に待った。

 

マドリッド行の列車内で向かいに座ったのは、マドリッド在住の女子大学生だった。

スペイン人だ。

なかなか気さくで感じがよい子だったので、マドリッドまで楽しく過ごせ、コルドバのことは段々薄れていった。

Aveは高速鉄道なので、時速280kmと出ていた。

二時間半で、マドリッド。アトーチャ駅。

数日後の空港へ向かう選択の一つである、バスの時刻を確かめておこうと、場所も含めて見に行った。

確認できたので、宿へ向かう。今夜の宿は、ソフィア王妃芸術センターの向いだ。しかもアトーチャ駅に近い。

荷物だけ置いて、近くへ散歩に出かけた。

 

お腹が空いたので、何か食べようかと思っていたら、とある店の前で「中国人か?」と聞いてきたその店の呼び込み人のような人がいた。「ちがう」と答えると今度は「日本人か?」と聞かれ、「そうだ」と言ったら、「トモダチ。トモダチ」とニコニコしている。

こういう時注意しないといけないのは承知しているが、中を覗くと、客層も悪くなさそうなので、思い切って入ってみた。

 

イカリングを食べたのはこの時が初めてで、日本でも食べたことがなかった。(実は、私にとって、イカ、タコ,貝は、食べられないことはないという類。)

でもレモンをしっかり絞り食べ始めると柔らかく、美味しくてびっくりした。

そう言えば、生ガキを食べたのもフランス(サンマロで)でが初めてだったことを思い出す。

 

結果的には、悪くない店だった。




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