r4_yosan_tosho.pdf (mlit.go.jp)
国土交通省
令 和 4 年 3 月 2 5 日
中 部 地 方 整 備 局
令和4年度中部地方整備局関係予算の概要について
配分総額:7,443億円
r4_yosan_tosho.pdf (mlit.go.jp)
国土交通省
令 和 4 年 3 月 2 5 日
中 部 地 方 整 備 局
令和4年度中部地方整備局関係予算の概要について
配分総額:7,443億円
浜松湖西豊橋道路の早期実現! (toyohashi-cci.or.jp)
浜松湖西豊橋道路は、三ヶ日JCT(浜松市北区)から静岡県湖西市を通り、三河港(愛知県豊橋市)までを結ぶ予定の道路である。
沿線の三遠南信地域は、北部に険しい山間部が広がり、南部の海岸沿いに平野部が点在する地勢である。この地域では、明治以降国家主導のもと東名高速道路、新東名高速道路、東海道新幹線、東海道本線といったもっぱら首都圏・近畿圏間を結ぶ東西軸の道路・鉄道路線が整備された。
一方で南北軸の交通網の整備は進まず、鉄道は1937年(昭和12年)に飯田線が全線開通したものの、道路整備は遅れており1983年(昭和58年)度に三遠南信自動車道の計画がようやく始まった。そのような中、名豊道路の建設が進み全線開通も視野に入ってきた2011年(平成23年)に、民間で(仮称)浜松三ヶ日・豊橋道路が立案された。従って当初は国土交通省の事業路線ではなかった。2015年(平成27年)7月、麻生財務大臣(当時)は「事業化されていない路線の要望は珍しい。国土交通省と事業化に向け道筋をつけてもらい、しかるべき段階になったらしっかりと応援したい」と述べた[1]。この道路案は、単に三遠南信地域の南北軸を形成する事のみならず、太平洋側と日本海側を結ぶ新国土軸の形成をも意図している。当初は、三ヶ日JCTを起点に湖西市を通り豊橋市南東部で名豊道路に接続する道路案が大方の見方であったが、重要港湾である三河港の自動車輸出入港としての有望性に鑑み、終点は三河港付近と決定された[2][3]。2018年(平成30年)12月、国土交通省中部地方整備局により第1回計画段階評価が行われた[4]。
2020年(令和2年)6月24日に開かれた社会資本整備審査会道路分科会中部地方小委員会において第2回計画段階評価が実施され3つのルート案が示された[5]。それぞれ1キロ幅で示され、その内訳は、豊橋市街地と二川市街地の中間を通過する「西側ルート」、新所原市街地の東側を通過する「東側ルート」、新所原市街地の東側を通過し、国道23号豊橋東バイパスに合流、その上でバイパスを拡幅する「国道23号拡幅ルート」となっている[6][7]。今後、関係自治体および企業への聞き取りなどを基にルートを絞っていくとしている[7]。
2021年(令和3年)10月15日、浜松三ヶ日・豊橋道路建設促進期成同盟会および本道路の沿線自治体は、(仮称)浜松三ヶ日・豊橋道路の名称を「浜松湖西豊橋道路」に変更すると発表した[8]。今後は浜松湖西豊橋道路の名称で要望活動等が実施される[8]。
2021年(令和3年)11月24日に第3回計画段階評価が実施され、三河港と三ヶ日JCTを最短距離で結ぶ西側ルートに決定した。IC位置は市街地や防災拠点とのアクセス性にも配慮し、国道362号・県道334号太田中原線・国道1号・国道23号との接続を想定している[9]。
建設省 中部地方整備局名四国道事務所での名四国道第1期工事が完了に近づいた1962年(昭和37年)ごろ、静岡県浜名郡舞阪町(現・静岡県浜松市西区)から愛知県を経過して三重県桑名市までを結ぶ道路の必要性が提唱され、関係する市町村から要望が出された。これを受けて愛知県は、県として1964年(昭和39年)に愛知県総合開発の一環として取組みを始めた。この道路構想の通称は「愛知街道」と呼ばれ、愛知海道経済調査を実施して、道路開発の妥当性が調査された。
その一方で国の機関である建設省中部地方整備局では、1964年(昭和39年)に第2東海道計画の一環として調査が開始された。その後の調査・検討を経て、1966年(昭和41年)にはこの道路の基本的なルートや構造、形式等の基本構想が確立された。これがいわゆる「名豊道路計画」とよばれるものとなり、名古屋市と豊橋市間に新しく国道を建設しようという、建設省中部地方整備局 名四国道工事事務所が管轄する名四国道に次いだ大規模バイパス事業となったものである。
1972年(昭和47年)に当道路の一部である知立バイパスが事業化されて以降建設が続けられている。国道1号にやや離れて並行しているが、実質的には国道1号のバイパスであり、臨海部の名古屋港、衣浦港、三河港、周辺の工業地帯や農業地帯を相互に結び[1]、愛知県における東西の広域交通を担うとともに国道1号の渋滞緩和を目的としている。
名豊道路は道路事業実施上から、一般国道23号のうちバイパスを、起点である豊橋市から順に豊橋東バイパス(総延長 9.2 km[2])、豊橋バイパス(総延長 17.6 km[3])、蒲郡バイパス(総延長 15.0 km[4])、岡崎バイパス(総延長 14.6 km[5])、知立バイパス(総延長 16.4 km[6])の5つのバイパスに明確に区分している。詳しくはそれぞれのリンクを参照。
現在は蒲郡バイパスの一部が未開通であるが、2024年度(令和6年度)に全線開通する見込みであると発表されている[7][8][注釈 1]。
地域高規格道路としての名豊道路は範囲が一部異なり、名四バイパスの名古屋南IC - 豊明IC間延長5.8 kmを含み、豊橋バイパスの前芝IC以東は含まれない。豊橋バイパスの前芝IC以東と豊橋東バイパスは地域高規格道路としては国道1号バイパスの潮見バイパス・浜名バイパスと共に豊橋浜松道路を構成する[9]。
どのバイパスも現状、自動車専用道路ではない。歩行者・軽車両・原動機付自転車・小型特殊自動車は通行禁止。50 cc超の自動二輪車は通行可能。