新年早々申し訳ないのですが、目下「複数」をテーマにしたR指定のCDを作っています。
ニーズがあまりないだろうというので(汗)、冊子化は考えておりません。
完全受注製ですね。「脱柵エレジー」の二人と、図書戦と、「おもてなし課」で。
以下は「おもてなし課」の二次です。佐和は出てきません。吉門の一人称で回顧形式で始まります。佐和以外の女性(過去)との交愛を描きますので、不快に思われる方は目を通さないでください。原作のイメージを大事にしたい方にもお勧めしません。
高知の方言は的確ではないので、お目こぼし願います。。。。
興味のある方だけ、以下からどうぞ。
※「Four」(仮題)~「県庁おもてなし課」より~
昔。大学の頃。
友達の恋人と寝ていたことがあると言ったら、お前はどんな顔をするだろうか。佐和。
もうだいぶ昔の話だが。
軽蔑するだろうか、罵るだろうか。それとも、――
「吉門くん? 吉門くんだよね」
そう話しかけられたのは、空港。到着ロビーでのことだった。
声を掛けられたとき、とっさに思ったのは、面倒くさいなということだった。東京で出版社と打ち合わせをしての帰りで頭の芯に濡れた綿を埋め込まれたようにぐったりと疲れていたからだ。
読者ファンからのアプローチをそつなくこなす。サインとか握手とか。それがなかなか難しいなととっさに思った。
と、そこではたと思い至った。今、俺は「吉門先生ですか」と声は掛けられなかった。吉門くん?
振り返ってみると、知らない女だった。30歳くらいだろうか。
流行の前髪の重いおかっぱで、割と地味目のスーツ。会社員の出張スタイル。
誰だろうと思って脚を止める。と女は小走りに駆け寄ってきて、
「やっぱり吉門くんだ。全然変ってないからすぐに分かった」
俺は怪訝な顔をしてしまっていたのだろう。誰だっけ、と。
俺はあまり顔覚えのいいほうではない。というか、ほとんど人の顔と名前は覚えない。特に仕事関係は。
女はすぐに俺の表情を読み取り、
「あ、思い出せない? 忘れたの」
と、気を悪くした風もなく笑う。俺たちを追い越して乗客がどんどんとゲートに向かう。
気が急いだ。早く家に帰って、「きよとお」の家に戻り、佐和の顔が見たかった。
「すみません」
「しようがないか、あたしも変ったからねー。年も取ったし」
女性は化粧したり髪形ががらっと変ったりするとまるで別人みたいになるから、手に負えない。七変化だ。
「ほら、大学のとき一緒だった。大窪。覚えてない? 酒井君の……」
大学 大窪 酒井 という単語でつながった。
俺は目を瞠る。
「大窪さん?」
「そう。久しぶり」
元気そうね。彼女はおかっぱを揺らして笑った。
俺はとっさに言葉が出なかった。動揺していた。空港にBGMのように流れる人々の喧騒や、アナウンスの声がすうっと潮が引くように遠ざかった。
俺は目の前の女を凝視する。
大窪さんこそ俺が友達から寝取った女。いや、友達と未知の世界を経験させてくれた女だったから。
あまり変っていて、全然分からなかった。
それより、なんだって一体ここに? 同じ飛行機に乗って、高知くんだりに大窪さんが来てるんだ?
いろんな思いがごっちゃになってただ立ち尽くすことしかできない俺の腕に、大窪さんはそっと触れた。
親愛のこめられた手つきだった。
「立ち話もなんだから、どこかでお茶でもしない? ちょっとだけ、喫茶店でも」
言って、先に進む。トロリーを引っ張って。俺の返事は決まっているとでもいうように。
大学の頃の彼女の記憶が洪水のように押し寄せ始めた俺の脳裏は、それを処理するのでフル稼働していた。だから機械的に大窪さんに従うしかなかった。バッグを抱え、後をついていく。
およそ十年ぶりの再会だった。
土曜日。
小春日和の12月の二週目。師走で世知辛い毎日を送っているが、今日明日ともに公務員はオフだ。
チャイムが鳴るのとほぼ同時にドアを開けて迎えると、多紀が立っている。
見慣れた頑丈そうなトートバッグを大事に両手で抱えて。いつものグレイのダッフルコートを着ている。
バッグの中にはきっと前の晩から仕込んでくれたお弁当が入っている。俺のアパートで料理する時間を節約するために、俺の家に泊まりに来るときは多紀はご飯は持ち込みが常だ。
あまり料理は得意ではないと打ち明けているので、きっとお母さんの手を借りているはず。それも正直に言ってくれるのが可愛い。そんなの黙っていればいいと思うのだけれど。
二人でままごとみたいに弁当を広げて部屋の中で食べるのも楽しい。
「いらっしゃい」
泊まりは一週間ぶりだ。最近、土曜日にはいつもうちで過ごしていく。もうご家族には紹介してもらって、暗黙の了解を得ているとはいえ、毎週お泊りさせてると、やはり多紀のご両親の手前、都合が悪い。
とはいっても、やっぱり週末は一緒に過ごしてしまうのだが。
「こんにちは。ごめんなさい、また早く来すぎ」
ちょっぴり照れくさそうに笑うのも可愛い。俺は目じりが垂れ下がらないように気を引き締めながら言った。
「えいよ。そんなの気にせんで。早く顔見られて俺も嬉しいし」
言うと多紀がえへへとはにかむ。
俺は多紀を靴脱ぎに上げてドアを閉め、鍵を掛けながらキスをした。
俺が部屋の中にいたままで迎えているので、身長差がいつもよりより出来て、キスしづらいことこの上ない。でも、それでも求めずにはいられない。
俺はこの娘が好きで好きでしようがないき。
やっとのことで唇を離すと、多紀は靴を脱ぎながら、
「……キスは、昨日もしましたけど、ちゃんとしたのはやっぱし気持ちえいです」
声を震わせて言う。俺は物も言わず多紀を中に上げるなりまた唇を奪った。キスを浴びせる。
実はデートできない平日でも、職場では毎日している。県庁には死角というのは結構あるもので。人目を忍んでは、ちゅっと短いやつを。ファイルやバインダーを隠れ蓑にして交し合う。
秘密を共有しているという意識が、俺たちをさらに高ぶらせる。
そのうち、キスだけで済ませなくなりそうだが、それは今のところ何とか理性で押し留めている。
玄関先で、俺たちはねぷりねぷりと舌を絡める。俺は薄目を明けて、やらしい表情になってるであろう多紀の顔をそっと窺う。ん、やっぱりやらしくて、俺はさらに舌を突き出す。
先週、泊まりにきたとき多紀はちょうど生理中で、いちゃいちゃはしたけれどそれ以上のことはしなかった。
けれど、今日は晴れてえっち解禁だ。いやでもそわそわしてしまう。
俺は多紀がやってきてまだ一分と経っていないのに、おねだりした。
「なあ多紀、頼みがあるが。えっちしてもえい?」
直接的過ぎる言い方だが、最近は遠まわしにムードをこしらえて誘うよりも、こんなふうに露骨というかダイレクトに言ったほうがすがすがしくて好きですといわれるので、遠慮しないことにしている。
案の定、多紀はにこりと笑みを見せた。
「えいですよ。朝、私シャワー浴びてきましたき」
えーっと思わず俺の口から言葉が出た。
「浴びないで来て言うたが。一緒に入ろうにゃあ」
「だって、掛水さん、そう言うがですけど、お風呂なんちゃあ入る前にいっつも必ずしゆうがないですか」
ぷうっととふくれる。ひどいときは、玄関先でいきなり剥かれましたき、と責められる。
俺はしどろもどろになった。
「いや、それは。浴びる前の多紀の味とか好きながよ。えいがやろ、別に」
と言い訳。
多紀はお団子をふいっと振って、「えいことないがです。きれいな身体になってしたいのに……恥ずかしいですき」言ってそっぽを向く。
その耳たぶがほのかに赤い。口で言うほど嫌がってはいないことは、見ても分かるし見なくても分かる。
俺は「怒らんで。愛しゆうが」と多紀を抱きしめて口づけ。
今度は長めに。彼女の中の芯をじっくりと溶かすつもりで。呼吸を塞ぐ。
「……掛水さん、反則」
私、まだバッグも置いちょらんですが。長い息を吐いて、多紀が声を潜めた。心臓の鼓動が厚い生地のコートを食い破って外にあふれ出しそうだ。俺は目を細める。
「反則技、好きやが、多紀」
「好きですよ。掛水さんに仕掛けれるのに限っては」
大好き。うるんだ瞳で見上げるからもうひとたまりもない。興奮駄々漏れの声で俺はねだった。
「やき、俺のものになって。俺、したい」
「うん。……私もしたい」
えっちして、掛水さん。ずっとしたかった。
生理中できなくて、私、ずうっと我慢してたんです。
悩殺ものの囁きをくれて、多紀が足元にバッグを置き、目を閉じた。
俺は部屋の中に彼女を促した。早く抱きたくて抱きたくて、気もそぞろだ。
「あの、コタツの上で抱いてもえい?」
四つん這いにさせたり、仰向けに転がしたりして君を弄びたいが、鼻の脇をぽりぽり掻きながらそう言うと、
「……いちいちもう訊かんで、して」
どこでもえいの、とでも言いたげに俺をにらむ。その目の端がもううっすら充血している。
俺は尻尾があったらもう千切れんばかりに振っていた。呼吸も荒く、多紀の衣服を脱がせにかかる。冬服なので、割と多めに着ているためか割と時間がかかりもどかしいことこの上ない。
そしてコタツの上に乗っけてあったみかん入れを床にどかして、俺は多紀を天板の上に横たえた。
(続きはCDにて)
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ニーズがあまりないだろうというので(汗)、冊子化は考えておりません。
完全受注製ですね。「脱柵エレジー」の二人と、図書戦と、「おもてなし課」で。
以下は「おもてなし課」の二次です。佐和は出てきません。吉門の一人称で回顧形式で始まります。佐和以外の女性(過去)との交愛を描きますので、不快に思われる方は目を通さないでください。原作のイメージを大事にしたい方にもお勧めしません。
高知の方言は的確ではないので、お目こぼし願います。。。。
興味のある方だけ、以下からどうぞ。
※「Four」(仮題)~「県庁おもてなし課」より~
昔。大学の頃。
友達の恋人と寝ていたことがあると言ったら、お前はどんな顔をするだろうか。佐和。
もうだいぶ昔の話だが。
軽蔑するだろうか、罵るだろうか。それとも、――
「吉門くん? 吉門くんだよね」
そう話しかけられたのは、空港。到着ロビーでのことだった。
声を掛けられたとき、とっさに思ったのは、面倒くさいなということだった。東京で出版社と打ち合わせをしての帰りで頭の芯に濡れた綿を埋め込まれたようにぐったりと疲れていたからだ。
読者ファンからのアプローチをそつなくこなす。サインとか握手とか。それがなかなか難しいなととっさに思った。
と、そこではたと思い至った。今、俺は「吉門先生ですか」と声は掛けられなかった。吉門くん?
振り返ってみると、知らない女だった。30歳くらいだろうか。
流行の前髪の重いおかっぱで、割と地味目のスーツ。会社員の出張スタイル。
誰だろうと思って脚を止める。と女は小走りに駆け寄ってきて、
「やっぱり吉門くんだ。全然変ってないからすぐに分かった」
俺は怪訝な顔をしてしまっていたのだろう。誰だっけ、と。
俺はあまり顔覚えのいいほうではない。というか、ほとんど人の顔と名前は覚えない。特に仕事関係は。
女はすぐに俺の表情を読み取り、
「あ、思い出せない? 忘れたの」
と、気を悪くした風もなく笑う。俺たちを追い越して乗客がどんどんとゲートに向かう。
気が急いだ。早く家に帰って、「きよとお」の家に戻り、佐和の顔が見たかった。
「すみません」
「しようがないか、あたしも変ったからねー。年も取ったし」
女性は化粧したり髪形ががらっと変ったりするとまるで別人みたいになるから、手に負えない。七変化だ。
「ほら、大学のとき一緒だった。大窪。覚えてない? 酒井君の……」
大学 大窪 酒井 という単語でつながった。
俺は目を瞠る。
「大窪さん?」
「そう。久しぶり」
元気そうね。彼女はおかっぱを揺らして笑った。
俺はとっさに言葉が出なかった。動揺していた。空港にBGMのように流れる人々の喧騒や、アナウンスの声がすうっと潮が引くように遠ざかった。
俺は目の前の女を凝視する。
大窪さんこそ俺が友達から寝取った女。いや、友達と未知の世界を経験させてくれた女だったから。
あまり変っていて、全然分からなかった。
それより、なんだって一体ここに? 同じ飛行機に乗って、高知くんだりに大窪さんが来てるんだ?
いろんな思いがごっちゃになってただ立ち尽くすことしかできない俺の腕に、大窪さんはそっと触れた。
親愛のこめられた手つきだった。
「立ち話もなんだから、どこかでお茶でもしない? ちょっとだけ、喫茶店でも」
言って、先に進む。トロリーを引っ張って。俺の返事は決まっているとでもいうように。
大学の頃の彼女の記憶が洪水のように押し寄せ始めた俺の脳裏は、それを処理するのでフル稼働していた。だから機械的に大窪さんに従うしかなかった。バッグを抱え、後をついていく。
およそ十年ぶりの再会だった。
土曜日。
小春日和の12月の二週目。師走で世知辛い毎日を送っているが、今日明日ともに公務員はオフだ。
チャイムが鳴るのとほぼ同時にドアを開けて迎えると、多紀が立っている。
見慣れた頑丈そうなトートバッグを大事に両手で抱えて。いつものグレイのダッフルコートを着ている。
バッグの中にはきっと前の晩から仕込んでくれたお弁当が入っている。俺のアパートで料理する時間を節約するために、俺の家に泊まりに来るときは多紀はご飯は持ち込みが常だ。
あまり料理は得意ではないと打ち明けているので、きっとお母さんの手を借りているはず。それも正直に言ってくれるのが可愛い。そんなの黙っていればいいと思うのだけれど。
二人でままごとみたいに弁当を広げて部屋の中で食べるのも楽しい。
「いらっしゃい」
泊まりは一週間ぶりだ。最近、土曜日にはいつもうちで過ごしていく。もうご家族には紹介してもらって、暗黙の了解を得ているとはいえ、毎週お泊りさせてると、やはり多紀のご両親の手前、都合が悪い。
とはいっても、やっぱり週末は一緒に過ごしてしまうのだが。
「こんにちは。ごめんなさい、また早く来すぎ」
ちょっぴり照れくさそうに笑うのも可愛い。俺は目じりが垂れ下がらないように気を引き締めながら言った。
「えいよ。そんなの気にせんで。早く顔見られて俺も嬉しいし」
言うと多紀がえへへとはにかむ。
俺は多紀を靴脱ぎに上げてドアを閉め、鍵を掛けながらキスをした。
俺が部屋の中にいたままで迎えているので、身長差がいつもよりより出来て、キスしづらいことこの上ない。でも、それでも求めずにはいられない。
俺はこの娘が好きで好きでしようがないき。
やっとのことで唇を離すと、多紀は靴を脱ぎながら、
「……キスは、昨日もしましたけど、ちゃんとしたのはやっぱし気持ちえいです」
声を震わせて言う。俺は物も言わず多紀を中に上げるなりまた唇を奪った。キスを浴びせる。
実はデートできない平日でも、職場では毎日している。県庁には死角というのは結構あるもので。人目を忍んでは、ちゅっと短いやつを。ファイルやバインダーを隠れ蓑にして交し合う。
秘密を共有しているという意識が、俺たちをさらに高ぶらせる。
そのうち、キスだけで済ませなくなりそうだが、それは今のところ何とか理性で押し留めている。
玄関先で、俺たちはねぷりねぷりと舌を絡める。俺は薄目を明けて、やらしい表情になってるであろう多紀の顔をそっと窺う。ん、やっぱりやらしくて、俺はさらに舌を突き出す。
先週、泊まりにきたとき多紀はちょうど生理中で、いちゃいちゃはしたけれどそれ以上のことはしなかった。
けれど、今日は晴れてえっち解禁だ。いやでもそわそわしてしまう。
俺は多紀がやってきてまだ一分と経っていないのに、おねだりした。
「なあ多紀、頼みがあるが。えっちしてもえい?」
直接的過ぎる言い方だが、最近は遠まわしにムードをこしらえて誘うよりも、こんなふうに露骨というかダイレクトに言ったほうがすがすがしくて好きですといわれるので、遠慮しないことにしている。
案の定、多紀はにこりと笑みを見せた。
「えいですよ。朝、私シャワー浴びてきましたき」
えーっと思わず俺の口から言葉が出た。
「浴びないで来て言うたが。一緒に入ろうにゃあ」
「だって、掛水さん、そう言うがですけど、お風呂なんちゃあ入る前にいっつも必ずしゆうがないですか」
ぷうっととふくれる。ひどいときは、玄関先でいきなり剥かれましたき、と責められる。
俺はしどろもどろになった。
「いや、それは。浴びる前の多紀の味とか好きながよ。えいがやろ、別に」
と言い訳。
多紀はお団子をふいっと振って、「えいことないがです。きれいな身体になってしたいのに……恥ずかしいですき」言ってそっぽを向く。
その耳たぶがほのかに赤い。口で言うほど嫌がってはいないことは、見ても分かるし見なくても分かる。
俺は「怒らんで。愛しゆうが」と多紀を抱きしめて口づけ。
今度は長めに。彼女の中の芯をじっくりと溶かすつもりで。呼吸を塞ぐ。
「……掛水さん、反則」
私、まだバッグも置いちょらんですが。長い息を吐いて、多紀が声を潜めた。心臓の鼓動が厚い生地のコートを食い破って外にあふれ出しそうだ。俺は目を細める。
「反則技、好きやが、多紀」
「好きですよ。掛水さんに仕掛けれるのに限っては」
大好き。うるんだ瞳で見上げるからもうひとたまりもない。興奮駄々漏れの声で俺はねだった。
「やき、俺のものになって。俺、したい」
「うん。……私もしたい」
えっちして、掛水さん。ずっとしたかった。
生理中できなくて、私、ずうっと我慢してたんです。
悩殺ものの囁きをくれて、多紀が足元にバッグを置き、目を閉じた。
俺は部屋の中に彼女を促した。早く抱きたくて抱きたくて、気もそぞろだ。
「あの、コタツの上で抱いてもえい?」
四つん這いにさせたり、仰向けに転がしたりして君を弄びたいが、鼻の脇をぽりぽり掻きながらそう言うと、
「……いちいちもう訊かんで、して」
どこでもえいの、とでも言いたげに俺をにらむ。その目の端がもううっすら充血している。
俺は尻尾があったらもう千切れんばかりに振っていた。呼吸も荒く、多紀の衣服を脱がせにかかる。冬服なので、割と多めに着ているためか割と時間がかかりもどかしいことこの上ない。
そしてコタツの上に乗っけてあったみかん入れを床にどかして、俺は多紀を天板の上に横たえた。
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