365のみじかいお話
永岡書店
イソップ童話
「スズをつけるのはだれ?」4月5日
むかしむかし、ある家に、たくさんのネズミがすんでいました。そしてその家には、ネズミをつかまえるのがとっても上手なネコもすんでいました。
そのおかげで、ネズミたちはいつもネコにおびえていて、話といったら、毎日毎日ネコのことばかりです。
「みんな~(o´∀`b)b ぉはぁ~♪あのネコは、今どこにいるのかなぁ。もし、この巣から出たときに、ネコにあってしまったらと思うと、こわくて外に出ることなんてできないよ。
゜+(σ´д`。)+゜・クスン...」
「ぼくなんて、ネコのことを考えると夜もねられないよ
ゥゥ。・(つд`。)・。」
こんなふうに、ネズミたちは巣から外に出られず、そのせいで食べものを探しにいくことができません。
「ああ、何も食べていないからお腹がすいてきた。でもこのままだと、いつまでたってもごはんが食べられないから、一度みんなで話をしよう」
そこでネズミたちは、どうすればいいか相談することにしました。
「では、何か意見のある人は手をあげていってください」
最初に手をあげたのは、仲間で一番勇かんなネズミです。
「(*ノ´∀`*)ノはーい♬ここはひとつ、勇気を出してみんなでネコとたたかうというのはどうでしょう?大勢でたち向かえば、ネコもビックリするのではないでしょうか?」
この意見に対して、たくさんのネズミが反対します。
「何いってんだい。あんな大きなネコにかなうわけないじゃまいか
(#`Д´)ノゴルァァァァァ!!」
「そうだそうだ、みんな食べられてしまうに決まっているよ」
そうやっていろいろと話しあいましたが、なかなかみんなが納得する考えはでてきません。
そんなとき、一匹のネズミがこんなことをいいました。
「ネコの首にスズをつけてみたらいいじゃないですか。そうすれば、ネコがきたらすぐにわかります。チリンチリンとすずの音が聞こえたら、パッとにげればいいんですよお」
この案には、みんながうなずきました。
「∑(*´◯`ノ)ノ ウオオォォォォ!!」
「ようし、それでいこう」
「これでネコにおびえなくてすむぞ」
ネズミたちの顔が明るくなります。
そんなとき、仲間で一番おじいさんのネズミがいいました。
「たしかにいい考えだが、だれがそのスズをネコにつけにいくのだ?」
そのとたん、みんなはだまってしまいました。先ほどの勇かんなネズミも、自分だけでいくのはいやなようで、下を向いて何もいいません。結局、ネコがこわくて、そんなことができるネズミなんていかなかったのでした。
お酢まい。
あなたならば怖い存在や状況のときにどのように対処するでしょうか。立ち向かってゆくことができるのならば自分の立場があやうくなっても堂々といけるでしょうか。時に空気読めない人になろう。
(#`Д´)ノゴルァァァァァ!!というじさまやばさまに勝てないとわかったとき、あならならどうする?