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私という世界でたった一つの物語

日本の昔話

2011-12-01 | 写・画・絵・詩・物語

日本の昔話 365のみじかいお話

「やまんばの宝みの」

むかしむかし、ある山奥の村に美しい娘がいました。

ある春の日、娘は友だちと山に遊びにいきました。
ところが、1人はぐれてしまい、山の中で迷子になってしまったのです。

だんだん日が暮れて、泣き出しそうになったとき、そまつな一軒家が見えました。

娘がその家の戸を開けると、1人のおばあさんがいろりにあたっていました。

「一晩泊めてくださいな(*^・ェ・)ノ コンチャ♪」

と娘がお願いすると、おばあさんは、
「わしは人を食うやまんばじゃ。食べられとうなかったら、よそへいけ!」

といいます。

娘はびっくりしましたが、「外に出ると、クマやオオカミに食べられてしまいます。それなら、ここで食われた方がましですわ」

と答えました。

あわれに思ったやまんばは、娘に一枚のみのをさし出しました。

「これを使うがええ。この宝みのをかぶってお経を唱えると、自分の思い通りの姿に変身できるんじゃ」

娘はみのをまとい、さっそくヨボヨボのおばあさんに変身しました。そして山道を歩きはじめました。

山の中にいるのは、クマやオオカミだけではありません。山賊やおそろしい鬼まですんでいました。

「おい、人間じゃ。とって食うか」

「よせよせ、あんなばばあじゃまずかろうて」

おばあさんに変身した娘は、鬼の横を通りすぎ、ずんずん進んでいきました。そうして夜明け前、やっと人のすむ村に出ました。

娘はある長者の家の戸をたたき、

「どうか、ここで働かせてください」

とたのみました。

親切な長者は娘をまあねき入れ、はなれの長屋にすまわせました。

娘は、昼間はおばあさんの姿のまま、はたを織り、夜になると美しい娘の姿に戻って、読み書きの勉強をしました。

ある夜、長者の息子が長屋に目を向けると、窓から光りがこぼれています。

近づくと、勉強をする美しい娘の姿が見えました。

息子はすっかりこの娘を好きになり、結婚したいと思いました。ところが次の日、どこにもそんな娘は見つかりません。

ふしぎに思った息子は家来に調べさせ、娘がおばあさんに化けていることを知りました。そして、おばあさんの姿の娘をつかまえ、

「おまえは化け物だな[様子見]ョ゜ω゜;)」

と問いつめたのです。娘はあきらめてやまんばから宝みのをもらったことを話しました。

そして宝みのを脱いで、美しい娘の姿に戻ったのです。

「わたしをふるさとの村に帰してください( p_q)エ-ン」

長者の息子は娘の村を探し出し、家に帰してあげました。

もう娘は死んだと思っていた村の人々は大よろこびです。そして二人は結婚し、いつまでもしあわあせに暮らしましたとさ。

おしまい





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