海外でも高い評価を得ている鬼才、園子温が放つ衝撃作『自殺サークル』の続編。生きる実感を求め、レンタル家族にはまる娘たちと、その行方を追う父親の行動を通し家族のあり方や「本当の自分とは?」と問いかける。娘を案じサークルの真相に迫る父親役を、ベテラン光石研が好演。人間の本質を究極的に描いた本作は、第40回カルロヴィヴァリ国際映画祭で日本人初の特別賞賛賞と国際シネクラブ連盟ドン・キホーテ賞のW受賞を果たした。
家族との関係や自身の現状に違和感を感じていた女子高生・紀子(吹石一恵)は、あるサイトにのめり込み東京へ家出する。サイトの主宰者と出会った彼女はミツコと名乗り、レンタル家族の一員となる。そのころ起きた女子高生の集団自殺に紀子の手がかりを見出した妹も家出。その後母が自殺し、残された父親は(光石研)娘たちの消息を追う。