同じ高校に通う松崎はとりと寺坂利太は幼なじみ。はとりは小学校時代、母が男と駆け落ちしたことでいじめられている利太を、同級生から救ったことがあった。それ以来、自分こそが利太のヒロインだと信じ込み、いつも冷静沈着な親友の中島杏子には、さっさと告白しろと言われている。
ある日、学食で真面目で地味な女子、安達未帆が不良男子たちに絡まれているところを、利太がクールに助け出す。ふたりはあっという間にいい雰囲気になり、付き合うことに。衝撃を受けたはとりは、利太を取り戻す作戦をスタートさせる。しかし、そんなはとりに全く動じない王道ヒロイン・安達。作戦失敗で落ち込むはとりに声をかけてきたのは、はとりのぶっとんだ言動に興味を持っていた学校一のモテ男、弘光廣祐だった。利太と弘光の間で揺れるはとり。はとりの本当のヒーローは、一体どっち?