先日、夫が猫のエサのことをネットニュースで見たと報告してくれましたが、その内容は「野生の猫は1日に16~20回の狩りをして過ごしているが人間と一緒に暮らすようになりライフスタイルが変わった」とあり、”回数が少ないと吐き戻しや健康への悪影響に結びつく”というのです。回数が少ないと尿中のマグネシウムやリン酸値の変動が大きいことも報告されており、猫の食事は複数回に分けることが理想とありました。
猫の単頭であれば置き餌も可能で好きな時に食事もできるのでしょうが…鳥、犬、猫の多頭のため、猫のエサは犬に合わせて朝・昼・晩と3回に分けてあげています。しかし健康に悪影響とあれば変えなくてはということになりました。が、さすが16~20回は上げられません。1日のエサの量は決まっているので、それを16回に分けたら1回量は2~3粒になってしまいますし、16回もあげていたら生活が成り立ちません。
どうしたものか……、と人間の生活と折り合いをつけて3回の餌を5回にしてあげてみようと決定しました。朝6時、9~10時、13時、16~17時、20時の5回です。
さて餌の時間はちょっとした戦争です。とにかく皆の大好きな時間なので腹時計がきいていて、その時間になるとソワソワしだします。誰かが立ち上がると餌だと思い一斉にキッチンに集合するのです。
ミルキーは餌をガン見して待ちます。時たまよだれもたらしますが、4頭の中では一番上手に「待て」の合図で食べることができるのです。ミルキーは食べることが大好きなので、そこにかける思いはひとしおのようです。それがひしひしと伝わってきます。人間の食事のときは側に張り付いておこぼれを預かるためにアンテナを張って、あちこちと移動しています。
ソイは「待て」はできるのですが、要求吠えがあり時によっては中々餌にありつけません。(要求吠えが終わるのを待って食事にしているので)ソイは譲渡時、2日ほど餌を食べずに過ごしました。少し臆病で神経質なところがあり食に対して関心が薄かったのですが、ミルキーの影響か?今ではなんでも食べれるようになりました。
ウニとシッポナの餌の時間は大変です。食べたくて欲しくて…ひと暴れしますし、餌を皿にいれた側から食べようとするので、餌の準備のときはケージに入れるかリビングから締め出さなくてはできませんでした。ところが、1歳を過ぎたことから少しづつ落ち着き、餌を5回に分けたことで腹持ちが良いのか?以前のように側から食べることはなくなりました。シッポナは餌の傍まで来ますが食べようとはせず、じっと見ているだけになりました。ウニは定位置で「ニャ~」と言いながら待っています。二匹ともお座りをしてから食べることもできるようになりました。驚くほどに落ち着いたのです。
こんな動物たちのエサ活を通して感じているのは、人間の健康についてです。新型コロナウイルスの影響で健康意識が高まっていますが、これにより食品業界では世界で起こっている「うねり」があると伝えています。
例えばそれは、免疫力の向上やメンタルの安定など、腸は心身の中心であるという意識の高まりで、しかも最先端の研究も相まって、この腸内環境の考え方が、著しく発展を遂げているのがいまの時代の特徴だそうです。単にお通じを良くするとか、そういうレベルではなく、例えば「プロバイオティクス」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、これは人の身体に良い影響を与える微生物(善玉菌)を意味します。
さらにいま世界では「プレバイオティクス」の市場が伸びているそうですが、これは水溶性の食物繊維やオリゴ糖など、善玉菌が食べる餌になりうる成分のことです。プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせた「シンバイオティクス」という概念も受け入れられ始めているのだそうです。
ここ数年、脳や感情面での健康がとても関心を集めており、コロナ下における不安感がその流れを助長しているようです。 心と体は密接に関連しており、両面からケアしてあげる必要があると、前述の腸内環境も脳の健康に深くつながっており、腸の健康を整えることによって、メンタルが安定するといわれているそうです。
ウニやシッポナも本来の猫の習性に合わせるように僅かに餌の回数を増やしたことで落ち着いたことからも、高度な知性と理性と精神を持ち合わせいる人間においては尚深く関係するのだと思います。
人間の健康は時代によって流行りがありますが、今は心と体は密接に関連していると考えられ両面からケアすることでメンタルが安定するという動きは、とても良いことだと思います。
ただ脳の健康と腸内環境のつながりについては”??”と思うところがあります。人間は単なる肉の塊ではなく霊と霊体を携えた霊的存在なのですから、脳との繋がりではなく脳を介して霊(心)と深く関わっているということなのだと思います。
さて、健康でありたいという気持ちは誰にでも共通するものですが、時代によって様々なものが流行り廃ってきました。記憶にあるのはヨーグルトきのこやウォーキングですが、私もしっかり流行りにのって取り組んでいました。
でも、本当の健康とはどういうものなのでしょうか。病気をしないこと?運動をすること?正しいと言われる食事をすること?健康とは何かと聞かれると分からなくなってしまうのではないでしょうか。何をもって健康というのか…と。
そこで、シルバーバーチの言葉から健康について述べられている箇所を抜粋し、本当の健康について整理したいと思います。
「最も大切で、単純な事実を知っておかないといけません。あなた方人間は、肉体と精神と霊が最初から一体となって生まれてきているということです。三者は分離できないのです。他と置き換えることもできません。全体として一個の存在を形成しているのです。
健康であるためには三者が一体性、調和、リズム、協調性を保たないといけません。ですから、健康を回復させるのは薬ではありません。医術でもありません。これらは一時しのぎの気安めにすぎません」 シルバーバーチの新たなる啓示 P192 (ハート出版)
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「人間は肉体と精神と霊とから構成されております。これを本当の意味での”三位一体”といいます。三者が一体となっており、一つが三者によって成り立っているわけです。この三者の間に調和がとれていなければならないことは言うまでもありません。健康=WHOLENESSとは”欠けたところがない”という意味からきたもので、つまり調和がとれているということです。もし肉体に欠陥が生ずれば、それは自動的に三位一体の体制を崩すことになります。
霊とは生命の活動源です。霊はすなわち生命であり、生命はすなわち霊です。霊がすべてに優ります。霊は主で、物質は従です。ですが、その霊が地上で顕現しようとすると、精神と肉体を通さねばならないという点で、まず制約を受けます。そして霊と精神と肉体の三者の間の相互関係からさまざまな問題が生じます。
霊というのは、精神と肉体から切り離して”これが霊です”といってお見せできる性質のものではありません。同じことが精神についても肉体についても言えます。三者は切り離すことができないのです。
さて私は、おっしゃる通り、霊が正常であれば精神も肉体も正常になると申し上げております。同じように、肉体と精神が最大限に機能していれば、おのずと霊性が最大限に発揮されます。が、残念ながら、そういうケースは地上では滅多にお目に掛かれません。それで病気、不調、痛みが生じます。すべては三者の調和が崩れたことに起因します」
シルバーバーチの最後の掲示 P110-111 (ハート出版)
誰もが望む健康をえたいのであれば、まず自分が何者かを知らなくては始まらないということです。多くの人が自分は肉体であり顕在意識を自分の考えだと思っていますが、実は私たちは肉体と精神と霊が一体となって生まれてきていて、そこから分離できない存在であるということです。肉体だけを鍛えたり管理するだけでは健康にはなれません。そこに精神と霊が調和しないといけないのです。
よく病は気からというように、医学から見放された人が楽しいことに意識を向けたことで回復したという話を聞いたことがありますが、人間が肉体だけの存在ではないことを示しているのだと思います。そして「笑い」についてこんなことが書かれています。
【日本でも色々と「笑い」が病院や治療に取り入れられるようになって来ました。笑うことによりNK細胞という免疫力に関る細胞が活発になったり、血糖値が下がったり、リウマチなどの痛みが和らぐなどの報告がされています。
群馬のある病院では院長自らが噺家として、月に一度病院内で寄席を開き入院患者さんたちへ落語を行い笑わせています。その時に落語を聞く前と後で血液を採集して調べると、良い状態へ変化していることがわかりました。患者さんたちが楽しかった、面白かったと感じることにより気分が明るくなり、前向きな姿勢に変化していくことも重要な「笑い」の効用といえるのではないでしょうか】
実際に悩みやストレスがたまると胃がキリキリしたりイライラしますが、無用な心配事が肉体に現れることは多くの人が体験していることだと思います。
我が家の子ども達もストレスが身体に現れた経験があります。息子はピアノの発表会が近づくとチックがでたり、今は社会人になりましたが、大きな仕事を任されて外耳炎になっています。娘は小中学校とシンクロをしていましたが、練習の厳しさに帯状疱疹に何回もなっていました。
つまりは心に悩みや心配事、取り越し苦労、そして邪な思いをもたずに過ごすことが精神や霊を整えるのだと思います。大霊が最大限に発揮されて健康な生活が送れるのです。しかしシルバーバーチが言っているように、大霊が最大限に発揮されるのは稀なケースというように、言葉でいうのは易しいですが、悩みや心配、取り越し苦労、邪な思いを持たないことは中々できるものではありません。実生活の中で体現するのはとても大変なことだと実感しています。
それでも”本当の健康”を知ったからには、そうなるべく努力はしたいと思います。
肉体は正しい食生活と適度な運動と休息、睡眠をとり、精神と霊についてはお金や物、地位や権威などの欲望に偏らず、人を憎まず、嫉妬せず、怒らず寛容と思いやりを持ち、更には心配事や悩み、取り越し苦労を持たずに生活できるように、自分が肉体だけの存在ではなく霊が本質の霊的存在である三位一体なのだと意識して過ごしていきたいと思います。
地上は100年たらずの一時的な生活の場所であり、肉体と精神と霊が調和してこそ地上人生を有意義に生きれると思い起こして奮起したいと思います。(*1)
その中の「コトとシンのうちゅういちたのしいおはなし」 と「コトとシンのうちゅういちふじぎなおはなし」には、人間の本質や構造についての内容が描かれています。地上人生を生きるためには必要な貴重な知識です。
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