鳥と犬と猫と、ときどき雀

ー鳥2羽と保護犬2匹と捨て猫2匹との生活を綴ったブログですー

保護犬チワワ・ソイの気持ち

2024-07-15 | 犬のこと

保護犬チワワのソイが我が家にやって来て、もうすぐ7年が経ちます。

お姉ちゃんに見初められて来たことが分かっているかのように、今もお姉ちゃんが一番大好きで片時も離れません。

お姉ちゃんがソファーで休む時も寝室のベッドで寝るときも、いつも足元に陣取り守っています。

ネットにはこんなことが書かれています。「愛犬が飼い主さんの足元で寝る場合は、何かあった際に飼い主さんの身を守ろうとしていると考えることができます。 犬の祖先であるオオカミの習性として、″リーダーを守るために足元で寝る″というものがあります。 犬も同じような心理で、飼い主さんを守ろうとしているのかもしれません」とありました。

確かに、娘が寝ていてソイが足元にいるときに娘に話しかけたりすると、今にも襲ってくるのではないか??という剣幕で吠えまくるのです。一度鼻頭をカプッとされたこともあります。

そんなソイの忠誠心、献身性を見ていると可愛くて愛おしくて思わずギューッと抱きしめたくなります。

 

しかし、お姉ちゃん大好きなソイに大きな転期が訪れました。大好きなお姉ちゃんが嫁ぎ家に帰って来なくなったのです。

最初はいつものように遅くなっているのかな?程度でしたが、次の日もまた次の日もお姉ちゃんは帰って来ません。

「おやおや様子が変だぞ」と気づき始めたソイは、夜になるとソファーの上で待ちの姿勢で玄関の方を向いていたり、ときどきお姉ちゃんの部屋の前でクンクン臭いをかいだり(居るのか確認)、散歩では若いお姉さんを勘違いして追いかけたり…、とにかく″忠犬ハチ公″のように帰宅を待ち続けています。

 

一方、お姉ちゃんはソイよりも重傷で、待っているソイちゃんが可哀そうと号泣します。ペット用のカメラから家の様子を窺ってはソイちゃんロスを解消しているようです。

2週に一度は仕事の休みを利用してソイに会いに来るのですが、その時にはたっぷりと愛を注いで帰っていきます。

 

そんなソイも次第にお姉ちゃんの居ない生活になじんできている…と思いきや、1か月を過ぎたころから同じチワワのミルキーに対してマウンティングが頻繁になってきました。

 

マウンティングとは、「自分が家の中で最高順位だという優位性を示すためであったり、興奮やストレス発散などの理由で犬は腰を振ることがあります」とありました。

また、「犬はストレスを緩和するためにマウンティングすることがあります。新しいペットや赤ちゃんが家族に加わった、あるいは最近仕事のスケジュールが変わったりしていませんか。毎日の日課のほんの些細な変化でさえ、時には犬にとってストレスにつながることがあり、ストレスに対する反応は犬によっていろいろです」とあります。

まさしく、大好きなお姉ちゃんが不在という大きな変化にソイはストレスを感じていたのだと思います。

マウンティングは放置しておくと癖になるそうなので、他に気をそらしたりソイが大好きであることを伝えながら抱っこをしていますが、寂しい思いが少しでも緩和できるように神の愛でたくさん包んであげようと思います。

 

さて私はソイの行動から人間と動物の結びつきは、人間が考える以上に強いことを思いました。

良く飼っていた動物に助けられたという話は耳にしますが、「ペットが死ぬとき」という書籍にも動物たちと人間の絆の強さや献身さの数々が紹介されています。

その中から一部を紹介します。

「ジップという名の5歳の小犬が家族と一緒にキャンプへ行った。ある夜、3人の子どもたちが寝ているテントが火事になった。子どもたちはぐっすり寝入っていて気づかない。その時ジップは、燃える炎の中に飛び込んで、3人のベッドのシーツを引きずりおろして起こし、間一髪のところで救い出した。3人がテントの外へ出た直後に、そのテントは焼け落ちた」

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「スコットランドのリッチーと言う老人がコーキーと言う犬を連れて山越えをしているうちに、猛吹雪になった。寒さに耐えきれなくなってリッキー氏がうずくまった時、コーキーはリッチー氏の首に巻きつくような形でいっしょに寝て体温を維持させ、夜明けとともに援助を求めに走って無事救出した」

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「娘が車の後部によじ登っているのを知らずに父親がその車を発進させた。それを見たクラッカーという飼い犬が猛スピードで走って、その車の前にまわり、車に体当たりして知らせようとした。それを二度、三度と繰り返してやっと車がとまった。何事かと車から出た父親は、娘が車の後ろにしがみついているのを見てびっくりしたが、娘は無事だった。しかし、クラッカーは全身打撲で死亡した」

動物たちは自分の身を呈しても主人を守ろうとするのです。その健気さに胸に熱いものがこみ上げてきます。

 

ではシルバーバーチは人間と動物の関係についてどのように述べているのでしょうか。(*1)

「人間がその思考と行為において動物に対する愛を発揮すればするほど、動物の方も愛を発揮するようになり、それこそ、聖書の中のオオカミと小ヒツジの話のように、人間と動物とが並んで寝そべるようになります」   シルバーバーチの霊訓 8        

ーーーーー

「霊格が向上するほど生命活動が協調によって営まれていることを悟るものです。自分一個で生きているものは何一つありません。お互いが力を出し合って生きております。一人ひとりが無限の連鎖関係の中の一つの単位なのです。そんな中でなぜ初心者が熟練者の手助けを拒絶するのでしょう。私たちがこうして地上に戻ってあなた方を手助けし、手助けされたあなた方が同胞の手助けをする。そこにお互いの存在の理由があるわけです。一人だけ隔離された生活をするようにはなっていないのです。みんなと協力し合っていきていくように出来ているのです。この見解を世界中に広めなければなりません。すなわち世界の人間の全てが霊的につながっており、いかなる人間も、いかなる人種も、いかなる階級も、いかなる国家も他を置き去りにして自分だけが抜きん出ることは許されないのです。

登るのも下るのもみんな一緒です。人類だけではありません。動物も一緒です。なぜなら生命は一つであり、無限の宇宙機構のすみずみに至るまで、持ちつ持たれつの関係が行きわたっております」       シルバーバーチの霊訓1

 

シルバーバーチの言葉は身に染みます。人間が動物に愛を発揮するほどに動物も愛を発揮するようになるのですから、人間の責任は重大だと感じます。確かにソイを見ているとお姉ちゃんの愛が伝わっているから一緒にいる時間こそ短いけれど、お姉ちゃんを慕っているのだと感じました。

 

何よりも、この世界中の人間も動物も霊としてつながっているのです。こうして物的身体をまとう以前は生命の泉の中で融合されていたということです。だから生命は一つであり霊としてつながった存在なのです。神の顕現なのです。(*2)

まさしく″一人ひとりが無限の連鎖関係の中の一つの単位″なのですから、シルバーバーチが言うように、地上世界は人間だけではなく動物とも協力し合って生きていかなくてはならないのだと思いました。それが進化の法則なのだと痛感しますし、お互いが存在する理由なのです。

そう考えるなら、密猟や肉食、動物実験、虐待は人間が自らその協力体制を破壊している行為だといえます。

 

また人間生活においても一人で生きていくことは出来ないと思います。深い山奥で一人で自給自足をしていても、何かしらの道具を使っていたりします。それはどこかの誰かが作った物ですし、それを利用しているということは、自分では一人で生きていると思っていても実は様々な恩恵を受けて生活が成り立っているということです。

またTVから流れてくる情報も例え遠い異国での出来事だとしても、心を痛めたり憤慨したり、感心したり感動したりと私たちの心や精神は大きく影響を受けています。こうしたことも自分一人で生きていないことの一つであると私は考えます。

 

この全大宇宙は無限の彼方まで持ちつ持たれつの関係が行き亘っていて登るのも下るのも一緒…それが摂理であるのであれば、神から創造された私たち人間がそれに従って生きていくのは当然のことです。

その全てを法則通りに生きていくことは出来ません。体調が優れなければ薬を服用しますし、毎日化粧品は使っています。でも、その背後には苦しんでいる動物がいることを忘れずにいたいと思います。

愛は愛を呼ぶこと、協調が宇宙機構の基本であることを肝に銘じて、他者にも動物にも愛だけを渡せるように成長していきたいと思います。

 

 

 

(*1)「シルバーバーチの霊訓」は、スピリチュアリズム・ブックスから購入できます。
 
(*2)   「関東シルバーバーチの会」という、「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ読書会のメンバーが「あいのしんこと舎」を設立し、自費出版にてスピリチュアリズムの知識を分かりやすく絵本にしました。

絵本は全部で「コトとシンのうちゅういちたのしいおはなし」     「コトとシンの10のどうして?」     「コトとシンのうちゅういちたいせつなおはなし」    「コトとシンのうちゅういちすてきなおはなし」

「コトとシンのうちゅういちふじぎなおはなし の五部作です

全ての絵本の中に神の顕現が描かれています。全て神が創造し計画し摂理によって統制している事実が絵本の背景にあるのです。たくさんの方が絵本を手にして、絵本から神の愛をたくさん受け取っていただけたなら嬉しく存じます。

絵本は英語版、中国版もあります。ご興味のある方はぜひ「あいのしんこと舎」のホームページへ足を運んでみてください。

 また、読み聞かせ動画のあいのしんこと舎チャンネル 」からは、コトとシンシリーズの全巻を見ることができます。心に響く語りと可愛い絵とバック音楽(オリジナル曲)が心を和ませてくれます。


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