八割れ猫のウニは、とても大人しく兄弟のシッポナとは全く違う性格です。
臆病で知らない人がいると隅っこに隠れてしまったり、飼い主からに何をされても怒ることなく受け入れて甘え上手ですので、人間を焦らせるようないたずらをすることはあまりないのですが、最近になって犬・猫用の滑り止めとして敷いているジョイントマット(ウレタン製のもの)をちぎって食べてしまいます。
そして2-3日後に苦しそうに吐き戻すのです。
調べてみるとジョイントマットを食べてしまう猫は結構いるようで、猫あるあるのようです。
噛んだときの感触がよく癖になってしまうと書いてありましたが、ジョイントマットがどこかに詰まってしまうと、排泄できずに開腹手術をして取り除いたり命を落とす危険もあるというのです。
慌てて対処法を見てみるとジョイントマットのつなぎ目をガムテープなどで塞ぐとありましたので早速やってみましたが、爪で引っかけてテープをとり、いつの間にか食べていることが続いたのでジョイントマットを敷いておくのは限界と、新たにユニットマットなるものに敷き替えました。
ジョイントマットを食べてしまうウニを見て、娘が「今日からウニを”ジョイ”って呼ぼう!」と冗談で言い、しばらくウニはジョイと呼ばれるようになりました。(笑)
そしてユニットマットに変えたことでウニの誤食はすっかりなくなりました。ホッ
さて、こんなウニの行動から思うのが、人間の間違った行動や失敗についてです。(*1)
誰もが人生の中で一度や二度ならず沢山の間違いや失敗をしてきたと思いますが、私も間違いと失敗の連続であったように思いますし、今なおそうであると思います。
例えば、子どもが小学生のころ算数が苦手で電話で勧誘された学習テキストを十数万という金額で買ってしまったとか、父親の闘病と死をまじかにして宗教に頼って入信して多額の献金をしまったとか、マウンテン自転車の前輪が逆転しているのに気づかず坂道を下り、ブレーキが効かずに電柱にぶつかり意識を失い救急車で運ばれ2Wの入院生活を送ったとか…他にも細かな間違いや失敗は日常茶飯事です。
「あ~っ、またやってしまった」と日に何度もつぶやくこともありますし、全然成長できない自分を不甲斐なく思うことも度々です。
こんなに間違いや失敗だらけの人生で大丈夫なのか??と思ってしまいます。
そこで間違いや失敗について人生の師として仰ぐシルバーバーチはどう捉えているのか、どう受けとめ生きていけばいいのか…教訓にしたいと思います。(*2)
「晴天の日だけが神の日ではありません。
嵐の日にも神の法則が働いております。
成功にも失敗にも、それなりの価値があります。
失敗なくしては成功もありません」 霊的新時代の到来 P152
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「地上世界は、そうやって魂が勉強する場所なのです。
失敗もし、そして願わくば、それから何かを学んでいくのです。
犯した間違いを正し、教訓を学び、より立派な行為を心がけ、二度と失敗しないようになっていくのです」 霊的新時代の到来 P.202
シルバーバーチのこの言葉は、間違いや失敗で塞いでしまった気持ちを奮い起こすことができる希望と勇気を与えてくれます。
失敗にも成功にも神の法則が働いていて価値があるのですし、失敗なくして成功は得られないとなれば今までの「失敗や間違いはダメなこと」という概念から「失敗があるから成功が得られる」しかも間違いを正し、教訓を学び、新たな気持ちで再出発するなら成長できるとなります。
そして改めて私たちは、神の完璧で狂うことない法則に支配され規制されて生きていることを思い、どんな間違いも失敗も成長する方向に位置づけできることに神の創造計画のその構想は無限なのだと感嘆してしまいます。
シルバーバーチの言うように今私たちは魂を鍛え、強化するために勉強しているのだと納得もできます。
しかし、それは自分だけではなく全ての人にとっての教訓ですから、他者の間違いや失敗に対しても同じ視点で見ていかなくてはなりません。
私は自分の間違いや失敗を棚に置き、身近な人やテレビで報道される事件の加害者や犯罪者に対して、また政治問題に対しての間違いや失敗を責めてしまう傾向があります。
誰もが自分と同じく魂の勉強をしているという事実が抜けてしまう、視野が物的な方に偏りがちになり責めてしまう、起きていることだけを見てしまうのです。
それは広い視野が持てていないのが原因であると思います。
また自分に優しく他人に厳しいのだとも思いました。
このシルバーバーチの言葉を読んで、視野の狭さと自分の足りなさを痛感しました。
そして次のシルバーバーチの言葉から、誰もが永遠の時の中で魂を成長させていることに視点を切り替えて視野を広げていきたいと思います。
「私たちが地上の人々にもたらすことができる最高の霊的知識は、人生が“死”をもって終了するのではないこと、したがって苦しい人生を送った人も失敗の人生を送った人も、あるいは屈辱の人生を送った人も、みんなもう一度やり直すことができるということ、言いかえれば、悔(くや)し涙を拭(ぬぐ)うチャンスが必ず与えられるということです」 地上人類への最高の福音 P.154
自分も含め、たとえ今間違いや失敗の人生を送っている人も死後には自分の犯した間違いに直面し、反省し、やり直しのチャンスが与えられています。
それは今自分が見ている五感の世界が全てではないということです。
全ての人が地上人生を終えた後も永遠の生命があり、誰もが進化成長していくことを目的として存在しているのです。
たとえ人間的な目で見て、極悪非道と思われる人も神は差別することなく愛し成長を願っているのであり、神が成長を願うその人を小さな自分が批判するには値しないのだと…間違いや失敗を犯してしまった人に対しては、その経験が教訓を学ぶ機会になるように祈る気持ちを持ちたいと思います。
また地上人生中に浮き彫りにならなかった間違いや失敗も数多くあると思います。
大勢の中で雑多な環境に紛れて自分が言い出さなければ分からない間違いや失敗がときにあると思いますが、心に思うことも自分の一部であり思念の世界である霊界ではそれが現実のものとして直面することになります。
私たちは地上という場に存在していますが、実は霊体という身体を重複してもっていて今も幽界という世界にも存在しています。
であるならば心に湧く思いだから良いのではなく、人に知られなければ良いのではなく、地上だから平気なのではなく、その間違った考えは改めなくてはいけないのだと思います。
思念も自分の魂に刻まれる思いであることを肝に銘じて、湧きあがる邪な思いはすぐに打ち消して常に心の浄化に努めていきたいと思います。
間違いや失敗を認めることは時に難しく感じることですが決して恥ずかしいことではありませんし、やり直しという有難い機会を頂いているのですから間違いであると分かったことや失敗に気づいたときには臆することなく正していきたいと思います。
クヨクヨ悩んだりしている暇などありません。
全てが神の構想の中にあり全てに神の法則が働いているのですから法則が示す方向を選んでいこうと思います。
(*1) 「関東シルバーバーチの会」という、「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ読書会のメンバーが「あいのしんこと舎」を設立し、自費出版にてスピリチュアリズムの知識を分かりやすく絵本にしました。
(*2)「霊的新時代の到来」「地上人類への最高の福音」は、スピリチュアリズム普及会で出版されています。
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