我が家は約20年前に新築したときに、後々ロフトを作ろうと思い屋根裏に広い空間がありますが、毎年のようにその空間に巣立ちしたての雀が入り込み出れなくなるという事態が発生します。
子雀が入り込むと、助けを求めて”ピィー、ピィー″と鳴きますが、リビングからそれが響いて聞こえてきますので「あっ、また落ちたね」となしまして、主人が梯子で屋根裏に入り救出します。(ちなみに我が家は2Fがリビングです)
ほぼ毎年のように、入り込んでしまうのでこちらは巣立ちの時期は耳を澄ましてしまいます。
「できることなら落ちないで!!」と祈る気持ちになります。
雀に限らず、鳥獣および鳥類の卵を捕獲・採取・損傷することは、『鳥獣保護法第8条』で禁じています。
鳥獣の勝手な飼育や捕獲は、生態系のバランスが崩れる危険性があるから…というのは、重々承知です。
でも、屋根裏で助けを求めて鳴くヒナを見殺しにすることがどうしても出来ず、必ず自然に帰すことを前提に救出しています。
雀のいっとき避難所です。
そんな巣立ちまじかの雀は、大抵の場合近くに親鳥や仲間が見守っていることが多いです。
その場合カゴに入れて外(ベランダや出窓)に出すと、ヒナの声を聞きつけて、親鳥や仲間が隣の屋根の上から見守ったり、餌を運んできてカゴ越しにあげたりしますので、私たちは時間と天候を見て、例えば午後に保護した場合は次の日の午前中に親元に帰したり、その後の天気次第では何日が様子を見て親元に帰します。
親や仲間がいれば安心ですが、小さすぎるヒナが巣から落ちて救出するときもあるので、そういう場合には市販のすり餌やミルワームをあげたり、バッタや小さい蝶を捕まえてきて餌をとる練習をしたりもしますし、外に出たときに仲間がいないと生存が難しいので、ベランダや出窓に野生の雀用に餌箱を用意して、一緒に過ごす時間をつくり仲間作りもします。(網戸越しにカゴに入ってですが…)
そういうときは長期戦になります。(今までで最長は半年でした)
様々なケースがありますが、野生に戻すには親や仲間がいることが必須です。
そんな雀たちの姿から、小さな自然の鳥は仲間と支え合って生きていることが分かりますが、私たちも地上で家族や親しい人たちと支え合って生きていたり、地域や社会にお世話になることが多々あります。
実はそれ以外にも、目に見えないけれど今も私たちは守護霊や死んだ肉親の霊たちに見守られているのです。
雀の救出時には必ずこのことを思い出します。
これはスピリチュアリズムの知識である「シルバーバーチの霊訓」(*1)から学んだことですが、その中から守護霊について書かれている箇所を抜粋します。
問「人間一人ひとりに守護霊がついているのですか。」
答「母胎内での受胎の瞬間から、あるいはそれ以前から、その人間の守護の任に当たる霊が付きます。
そして、その人間の死の瞬間まで、与えられた責任と義務の遂行に最善を尽くします。
守護霊の存在を人間が自覚するとしないとでは大いに違ってきます。
自覚してくれれば守護霊の方も仕事がやりやすくなります。
守護霊は決まって一人だけですが、その援助にあたる霊は何人かおります。
守護霊にはその人間の辿るべき道があらかじめ分かっております。が、その道に関して好き嫌いの選択は許されません。
つまり、自分はこの男性にしようかとか、あの女性が良さそうだ、といった勝手な注文は許されません。
こちらの世界は実にうまく組織された機構の中で運営されております。」
シルババーチの霊訓1 P179
死後の世界や霊というと、にわかに信じがたいと思う人やおどろおどろしいイメージが付きまといますが、実をいえばスピリジュアリズムの知識を知る以前は私もそうでした。
しかし私が学んだ死後の世界は概ね素晴らしい世界なのです。
もちろん死後も地上的な観念から抜け出せない者もいるようで、そうした者は自分の思念が変わるまで地上で生活したと同様の生活を営むようです。
話が脱線しましたが、私たちの目には見えませんが(見える人も稀にいるようですが)私たちの辿る道を知っている守護の霊が一人に一人付き、死の瞬間まで守護の任に当たってくれているのです。
守護霊は私達の性格・気質・霊的な背景・今後の人生行路から寿命に至るまで、ありとあらゆることを知り尽くしています。
さらには、これまでの人生の隠れた行為も一部始終を知っていて、その上で私たちの魂の成長にとって適切な導きをしてくれていると言われています。
この話を聞いて、気持ち悪い!怖い!と思われますか??
私はとても有難いことだと思いました。
私たちは、なぜ生きているのか? 何のために生きているのか? どう生きたらいいのか?が全くと言って分かりませんが、その全てを知り尽くしている霊が守護し導き援助してくれるのですから、こんなに心強いことはないと思います。
ただ、私達地上の人間の自覚がとても大切だというように、守護霊という存在を信じることやその存在を感じる努力がいるということなのです。
では、どうやって信じたり感じたりできるのか…それは、1日のうちの僅かな時間でも一人静かな時間を持ち守護霊に意識を向けるということです。
そういう時間が守護霊との絆を強くすると言います。
また物質への執着や過度の飲酒やタバコ、暴飲暴食は避けた方がいいとも言われています。
つまりは質素で節度ある日常を心掛けることが大事なのです。
今この時も、私たちの側には守護の霊がいて私たちの辿る道を導いてくれいます。
その導きに従って正しく歩んでいきたい!!と思います。
その為にも一人静かな時間を持って、質素な生活を心掛けて守護してくれている霊との絆を深めていきたいと思います。
(*1)「シルバーバーチの霊訓」シリーズは、”潮文社”から発行され、その後、絶版となりましたが、現在、スピリチュアリズム普及会で復刻・出版されています。