私の横浜の社宅での経験談

子育ては怒らない。
褒めることが大事。
後は家族が仲良く暮らすこと。
そして、お金持ちになるぞ!

東野圭吾さんの「手紙」を読んで

2017年04月21日 | 【ミソの独り言】
以前、読んだ時は思わなかったことを痛感したので書いてみた。

この本の内容を書くと、離婚して母が一人で子育てしていた兄弟。
母が過労の末亡くなり、母の願いである「大学に行く」ことを兄が弟にさせたい
と考えていた。

だが、大学へ行くとなればお金が必要で…

兄はある時、出来心で強盗に忍び込んだら、家人がいて殺めてしまう。
そして兄は逮捕されてしまう。

その後の弟の生活が、この話のテーマだった。

弟は周囲から人殺しの兄を持つ者として、周りから疎まれて生活をしなくてはいけなくなる。
高校をなんとか卒業し、仕事を得ても、兄の犯罪が知れると仕事を追われる日々…
だが、彼は二部の大学に通うことにした。
それこそ、お金を工面するのも大変だったが、頑張って働き、新しい生活を送ろうと
もがき苦しむ。

そんな弟は昼間のほうに転部するほど勉強もでき、素敵なお金持ちの彼女ができた。
ところが、その彼女の両親が弟との付き合いを反対する。
そして、彼の兄が犯罪者だと知り…結局は別れる。

また、大学生活で知り合った友達とバンド活動をしてプロを夢見た。
デビューしようとしたときも、やはり兄の経歴が弟を邪魔した。

大学を卒業して、就職する時も。。。

そして就職して、働き出しても兄の経歴が弟に重くのしかかった。
時には人殺しの兄から逃れようともがき苦しむ弟。

兄のことを不承不承でも受け入れてきた弟が、最後に兄に縁を切ると通告したのは
自分の娘が保育園で「犯罪者の姪」ということで周囲から受け居られなかったときだった。

兄に今までどんな不条理な扱いを受けたことを言わなかった彼が、初めて兄に告白した
手紙だった。

それを読んだ兄は、ショックを受けていた。

ある意味、この兄弟の悲しみは、私の悲しみだった。
私は病気をしてから、病気を告白すると、周囲がこの弟の周りのようになった。

病気して大変だね~、でもね私に迷惑をかけないで…という人たちにいっぱい、出会った。
なりたくてガンになったわけじゃないのに。

私は言いたい。
和田さん、あなたが私のガンを引き起こしたのよ。

私は言いたい。
横山さん、あなたがあちこちに適当にやるから、私は癌になったのよ。

そして、また。
自分の遠くでガン患者がいることには「応援するね!」って。
でも私の近くにはいないでね、というママたち。

そういう本性を知ることできて、私は良かった。
あなたたちの本性を見ることができて。

人って、土壇場じゃないと本性が見えないから。
あなたたちがどんな人か知ることができたから。

恨んでいるんじゃないの。
わたしは。

そんなレベルにいるほど、私は暇じゃない。
私はもっと、高い所に上がりたい。

私の子には、そんな人たちに出会わぬところに身を置いてほしい。
身勝手な人たちがいないところへ。


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