日本の憲法は、改正のハードルが高く「硬性憲法」とよばれる。
だから、9条を変えたくてもなかなか変えられないでここまで来た。
ところが、9条が変えられないなら、そのおおもとである96条を変えてしまえという議論が、最近盛んになっている。
ドイツだって、アメリカだって、憲法を改正または修正しているではないか。
なぜ、日本だけが60年以上もたって1回も改正していないのか、というわけである。
だから、日本人の間でずいぶん大きな誤解が生じている。
日本だけが、憲法改正が難しい硬性憲法なのだという誤解である。
そのことにメスを入れた記事が、2013年4月13日の東京新聞に掲載されている。
アメリカもドイツも韓国も、みんな3分の2規定をもっている。
日本だけが特別厳しいわけではない。
アメリカやドイツで憲法改正がおこなわれるのは、憲法の規定が細部にわたっているせいである。
憲法の根本的なところは変えてはいない。
もし憲法を変えたいのなら、96条を変えるのではなく、真っ向勝負で変えたらどうか。
手続きを変えるのなら問題はない、国民は賛成してくれるだろうなどと考えるのは、国民をばかにしているとしか思えない。
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