イジメと言う名の犯罪

 ある女性がかけぬけた、一生を描いた物語。

不良

2024-09-09 12:55:20 | 日記
 書類は、全部、揃っている。
 生活保護を、通すための、書類だ。
 「親父、今日、生活保護課に、行ってきたんだ」
 「それで?」
 「俺、会社、クビになったよ」
 親父「てめぇなめてんじゃねぇ! ドカッ!」
 「あのなぁ! 人は、働いてないと、生きていけねぇんだ! てめぇ、マジでなめてんじゃねぇ!」
 「ドカッ! バキッ!」
 どんどんと、殴られる。
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不良

2024-09-09 12:39:35 | 日記
 建設会社で、優太は呼ばれた。
 「お前さぁ、『ヤクザ』だって噂があるんだけど」
 「それに、何だ?少年院に、入ってたって?」
 優太「いや、何かの、間違いですよ」
 「うっせぇ! てめぇ。嘘ついてんじゃねぇ!」
 「クビだ! 出ていけ!」
 優太「分かりました。出て行きます」
 全部、優太の、計算通りだった。
 少しでも母親に近づきたいと思った結果だった。
 次の日、火曜日。生活保護課に、足を運んだ。

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不良

2024-09-09 12:25:51 | 日記
 家庭環境が、悪すぎた。
 優太の髪型は、丸坊主だ。
 優太は、土方で働いていた。
 父親の、知り合いが、やっている、建設会社だ。
 月10万円は、入ってくる。
 もう「一人暮らし」をしていた。
 相変わらず、犯罪は、している。
 建設会社では、素行が良い方だ。
 やっている事は、密漁だ。
 捕まれば、また、刑務所に、行く。
 「軽い罰で、済むので、やっている」
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不良

2024-09-09 12:08:02 | 日記
 毎日、面会に行った。
 お母さんは、眠ったままだ。
 「お母さん、ごめん」
 包丁の、傷跡が、ある。
 お父さんも、珍しく、面会に、来ている。
 「こいつはなぁ、優太。レイプばっかりで、情がねぇんだ」
 優太は言った。
 「でも、お母さんでしょ。情がないからって、切り捨てるんか、親父」
 親子の絆は、切れない。夫婦も同じだ。
 親父は、面倒くさそうに答えた。
 「あのなぁ、お前、自分の嫁が、隣で、仲間にレイプされたら、どう思う?」
 「失望しないか?もう捨ててやるって」
 「でも、筋は通すんだ。俺は、盗人だぞ!」
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不良

2024-09-09 11:48:04 | 日記
 少年院で、5年を過ごすのは、20歳に、なると言う事だった。
 優太は泣きじゃくり、裁判所で、弁明をした。
 裁判官は、泣いていた。
 「20歳」
 出所した優太は、お父さんの元に戻る事になった。
 大きくなった。
 もう、お父さんに、負けない。
 父親を、撲殺しようとした。
 「もう、やめてくれ。ごめん。殺さないでくれ」
 母親は、戻ってきていない。
 そこに、怒りを、感じたのだ。
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