不良

　優太は刑務所の中で、色々な事を、覚えた。
　作業を、主に、していた。
　父親も、同然だ。
　「黒社会何て、関わる事がない」と、思っている人も多いが、実は、見知らぬ所で、関わっているものである。
　警察は、パチンコに、介入しているのか？
　闇カジノも、警察が、やっているかもしれない。
　パチンコは、行く人が、多い。
　「衝撃的な、内容だ」

不良

　ここで、警察に、捕まった。
　3年の、実刑判決だ。
　「やけに、刑務所暮らしが多い人生だな」
　その程度だった。
　黒社会は、居心地が、良い。
　これは、優太の感想だが、実体験でもある。
　優太は、黒社会に、染まっていた。
　父親も、同時に逮捕された。
　密漁の罪と、窃盗の罪だ。
　父親の方が、長く、刑務所に、入る。
　「親子で、似ているものだ」

不良

　土方の仕事をしている最中、怪我をした。
　「大丈夫？怪我してるみたいだね」
　水で洗い、コンビニで絆創膏を買ってきてもらった。
　優しい、仕事仲間だ。
　優太は、色々と、人生で、大切な事を、学んでいるみたいだ。
　前に居た、実家の空気とは、もう違う。
　父親がいて、一応、母親もいる。
　家庭環境は悪かったが、一応は、愛情ももらった。
　良い、人生である。

不良

　ハローワークでは、丁寧な対応をされた。
　シートを出され、パソコンの前に行き、仕事を見つけた。
　日給1万円。
　昼食つき。
　良い条件だ。
　「親父の言う通り、仕事をしていれば、何か、人生が、上向きに、なってくるな」
　「早く、お袋は、起きれば良いのに」
　「おい優太ぁ！」、父親。
　「お前、仕事見つかったか！」
　相変わらず、うるさい親父だ。
　そこが、良いが、素行が、悪すぎる。

不良

　ヤクザのドンに、密漁の事を相談した。
　すると、「お前、しばらく、身をひそめていろ」と、言われ、身をひそめる事にした。
　密漁を、やめる事にした。
　父親が、言ってくる。
　「お前、土方にまた行け。何かしろ」
　父親の言う通り、ハローワークに、行ってみた。
　土方の仕事を見つけ、土方を、する事になった。
　よく、働く、息子である。