MIRAIのタイヤを交換しました。
新しいタイヤは、ミシュランのプライマシー4。昨年発売になったばかりの新しい製品です。サイズは純正と同じ215/55R17。
元のタイヤは、純正装着だったブリジストンのエコピアEP133。エコピアと名の付くタイヤはたくさんありますが、このEP133はMIRAI専用モデルのようです。
溝は十分のこっていますし、まだまだ使えそうなのですが、せっかく買い換えた車ですので、気分一新ということで思い切って交換しました。
タイヤ4本はアマゾンで購入しました。安かったのでどんなタイヤが来るのかとちょっと心配していたのですが、4本とも日本の正規品(スペイン製)で、製造は4本とも2019年の39週という新しいタイヤでした。
交換は、最近お世話になっている、横浜のカーカージャパンさんにお願いしました。価格はリーズナブルで作業は丁寧。タイヤ持込のシステムもわかりやすく安心できます。
MIRAIのフロントサスペンション。メカはプリウスαと共通だそうです。
最近の流行に沿って、スッキリしたデザインのサイドウオール。
溝の中にミシュランのロゴが入るトレッド。
まだ100kmあまりしか走行していませんが、新しいタイヤらしいしっとりとした乗り味がします。タイヤって、本当に費用対効果の高いアイテムだと思います。
購入記を一通り書き終わったところですが、なぜMIRAIを選んだのかをまだ書いていませんでした。数あるなかからこの車を選んだ理由をまとめておきます。
(1)純電動車(ピュアEV)に乗ってみたかった。
いままでに私は14台ほどの車を乗り継いできました。エンジンに関しては、ガソリンからディーゼル、ハイブリッドまで所有したことがあるのですが、純電動車はまだ所有したことがありません。
モーターだけで動くピュアEVをはじめて運転したのは、およそ10年前のことです。三菱のi-MiEV(アイ・ミーブ)。
当時、私はガソリンターボのiに乗っていました。デザインが可愛らしくて扱いやすく、ターボエンジンはまずまず力があって、とても気に入っていたのを思い出します。14台の中で、最も長く所有したのもこのiです。
担当セールスさんも積極的な方で、新車が入るといつも試乗を勧めて下さいました。その中にi-MiEVがあったのです。
ピュアEVであるi-MiEVの走りは、パワフルでコントローラブル。アクセルを踏む右足の加減一つで車を自由に操ることができます。モーターで車を走らせるってこんなに楽しいんだと、目から鱗が落ちる思いでした。
そのまま商談に入りそうな勢いだったのですが、残念ながら、当時のEVはまだ航続距離が短く、割と長距離を走る私には無理なことがわかりました。
(2)自宅に充電施設はないが、水素ステーションが近くにある。
i-MiEV以来、しばらくピュアEVには乗っていませんでした。しかし、意外なところで、今度は乗客として乗る機会が訪れました。
トヨタが発売した燃料電池バスです。2017年3月から東京都営バスとして走りはじめました。
たまたま、自分がよく使う路線に投入されたので乗ってみたのですが、静かでなめらか。運転はもちろんしていませんが、極低速域から力強いことも伝わってきます。
このバスは、MIRAIの燃料電池とパワートレーンを2組乗せたような構造をしています。バスがこんなに良いなら、もとのMIRAIもすごくいいのではないかと思わせるような完成度。俄然興味が湧きました。
ただし、この時は、MIRAIの新車を注文すると数年待ちといったような状況。何時来るかわからないような車を注文するのも難だなあ、という感じでした。
ところで、ピュアEVの選択肢には、バッテリーを搭載する電気自動車(BEV)もあります。10年前のi-MiEVではネックになった航続距離も、400kmを超えるものが出てきました。
しかし、私は集合住宅住まいで、自宅に充電設備を設置することができません。急速充電器はずいぶん発達していますが、400km強程度走れるBEVを「満タン」にするには1時間程度がかかります。
一方、燃料電池車(FCEV)であれば、水素を満タンにするのには3分程度しかかかりません。しかも都合がいいことに、水素ステーションは自宅から5キロ圏内に複数所在しているのです。
ガソリンスタンドのように、24時間営業している水素ステーションはまだありませんが、自宅の近くのステーションは比較的長い時間営業しているので、普段使いにはそれほど困ることがなさそうです。
(3)手ごろな価格で、すぐに手に入る車があった。
これは、購入記でお知らせした通りです。
以上、(1)から(3)のどれが欠けても、MIRAIを買うことはなかったと思います。
特に、(2)については、恵まれていたとしかいいようがありません。現時点では、FCEVは誰にでも勧められるような車ではないですね。
せっかくのチャンスですので、MIRAIを存分に楽しみたいと思っています。