1場2場通し

通し稽古といっても、とりあえずのものだ。

　順番に稽古をしていっているが、抜き稽古ではなかなか全体がつかみにくい。
　各景のつながりや、関係を通してみて気づく事がある。

　それは、役者も裏も演出もそうなのだ。

　まあまあ、今週やっていた成果は少なくとも出ていただろう。と、思う。
　いつもなら、途中で小返しのため止まるのだが、“通す”ので少なくともそれはない。
だから、いつも自分の”出”までもう少し時間があったと思っていたものが、思いのほか早くやって来る。

　小道具や装置もまだ揃いきっていないなか、やっていくので多少不具合も出てくる。
　呼び鈴を３回続けてならすシーンがあるのだが、仮でおいている呼び鈴は、１回目と２回目にタイムラグがあるので、口で言わなくてはならないことになった。

　今日、一番印象に残ったダメだし！！

　役者が自分で”ピンポーン”と３回言わないように！！

　癖がついて、本番思わず言ってしまうことがあるからだ。
　実際にあったらしい。と超ベテランの方が言っていた。

　確かに、それは困る。

　次から、裏で“ピンポーン”と言うことに決まりました。


　ほんとに、本番緊張すると何があるか分からんからねぇ…