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『出家とその弟子」は、倉田百三26さいのとき「歎異抄」と「聖書」を一番の資料として戯曲にし、作者の青春が描かれている。文学愛・宗教・思想・恋愛・性など、青年のひたむきな想いが素直にかたられるので、今も文庫本が販売されているまれな青春文学である。
若い人の多いい「無名劇団」が脚本の省力化も含め、極めてまじめで適切であった。又、この難しい宗教劇から、男女の恋愛を浮かびあがらせて人間を描きだし、若い観客にも共感できる舞台にできたことも良かった。
シンポジウムはパネラー/菊川徳之助 講師/森本景文 演出/島原夏海 無名劇団制作/中條岳青
司会/キタモトマサヤで行われた。
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